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Musikmesse 2018: 人間の体を伝導体として使用する、78ドルの楽しいコントローラー、Playtronica「Touch Me」

11日に開幕したヨーロッパ最大規模の楽器の展示会、『Musikmesse 2018』。ロシアのPlaytronicaというガレージ・メーカーが、なかなかおもしろいコントローラーを出展していたので、レポートしたいと思います。

Playtronica - Touch Me

Playtronicaが開発した「Touch Me」は、左右両端にタッチ・プレートを備えたUSBコントローラー。人間の体を伝導体として使い、両方のタッチ・プレートに触れた際に、そのときの抵抗率に応じたMIDIノートを生成し、USB端子から出力するというコントローラーです。生成されるMIDIノートのキーやスケールは、本体のアロー・ボタンで設定することが可能。タッチ・プレートに触れている指先の面積が大きければ、当然抵抗率は下がるのでノートが変化します。人間の体を伝導体として使用しているため、片方のタッチ・プレートだけ触れても音は鳴りません。

Playtronica - Touch Me

おもしろいのが、2人(あるいはそれ以上)の人間が手を繋いで、「Touch Me」を演奏するとき。当たり前ですが、手の繋ぎ方や触れ方によって当然ノートは変化します。これについてはPlaytronicaが制作したデモ・ビデオが分かりやすいので、そちらをご覧ください。

Playtronicaはもう1つ、「Playtron」というガジェットを展示していました。こちらは、タッチ・プレートではなく果物や野菜を電極として使用し、「Touch Me」と同じくMIDIノートを生成してUSBから出力するデバイス。あらかじめ設定されたノート・ナンバーごとに果物や野菜を繋いで演奏します。

Playtronica - Touch Me

見た目もかわいらしく、パフォーマンス・ツールとしていろいろな使い方が考えられそうな「Touch Me」と「Playtron」。ともに販売は開始されており、価格はそれぞれ78ドルとなっています。詳しくは、PlaytronicaのWebサイトをご覧ください。

Playtronica - Touch Me

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