Feature Image

NEWS & INFO

NAMM 2017: コルグ、「KORG Gadget for Mac」を発表! アイディアを素早く形にできる“コルグ製DAW”、満を持してデビュー!

来週19日に開幕する世界最大規模の楽器の展示会、『The 2017 NAMM Show』。いくつかのメーカーから早くも新製品が登場していますが、コルグも本日、複数の新製品をアナウンスしました。中でも大注目なのは、「KORG Gadget for Mac」。人気のiOS用音楽制作アプリ、KORG Gadgetが何とMacにも対応(!)しました。間もなく、コルグ製DAWソフトウェアがデビューを果たします。

KORG Gadget for Mac

KORG Gadgetは、今から約3年前、2014年1月の『The 2014 NAMM Show』で発表されたiOS用の音楽制作アプリ。“ガジェット”と呼ばれる音源(シンセサイザーやドラム・マシンなど)を多数搭載し、iOSデバイス(iPad/iPhone/iPod touch)上で気軽に音楽制作を行えるアプリとして、世界中で人気を集めています。

iOS用音楽制作アプリはたくさん存在しますが、KORG Gadgetが優れているのは何と言ってもその秀逸なユーザー・インターフェース。縦軸をトラック、横軸を時間とする伝統的なMIDIシーケンサー/DAWのUIを踏襲していますが、その操作体系はシンプルかつ明快で、非常に洗練されているのです。

簡単に紹介すると、UIは上下2分割のデザインとなっており、上にはトラックが並び、下にはミキサーが配されています。そして任意のトラックをタッチすると、上にピアノ・ロール、下に“ガジェット(音源)”のUIが表示されるという、ほぼこれだけのシンプルさです。思いついたフレーズは、MIDIコントローラーを接続しなくても、指先で素早く入力することが可能。初めからiOSデバイス向けにデザインされているため、縦向きで使用できる点も大きな特徴で(もちろん、横向きでも使用可能)、まるでゲームをしているような感覚で曲作りが行えます。

また、豊富に用意されている“ガジェット”も、KORG Gadgetの魅力のひとつ。現在、20種類以上の“ガジェット”が用意されており、シンセサイザーやPCM音源、ドラム・マシンなど、曲作りに必要な音源はひととおり網羅されています(“ガジェット”はすべて個性的なデザインになっており、世界中の都市の名前が付けられています)。そして作成した楽曲は、オーディオとして書き出せるのはもちろんのこと、Ableton Liveのプロジェクトとしてもエクスポート可能。まずはKORG Gadgetで楽曲のアウトラインを作り、Ableton Liveでそれを膨らます…… といったシームレスなワークフローを実現しています。

KORG Gadget for Mac

そして今回、「KORG Gadget for Mac」の登場により、KORG Gadgetがデスクトップでも使用できるようになりました。詳細は『The 2017 NAMM Show』開幕と同時に発表されるとのことですが、基本コンセプトはもちろん、デザインや機能も完全にiOS版を踏襲しているとのこと。しかしながら「KORG Gadget for Mac」では、パソコンの大画面を活かし、4分割のユーザー・インターフェースとなったため、表示を切り替えることなく、ほとんどの操作が行えるようになっています。注目は、オーディオに対応した2種類の新ガジェットが追加されている点。これまでのKORG Gadgetは、言ってみれば「音源内蔵MIDIシーケンサー」だったわけですが、オーディオの録音/再生に対応した新ガジェットの登場によって、遂にボーカルや生楽器を扱うことも可能になりました。また、オーディオ対応のガジェットだけでなく、ドラム系の新ガジェットも追加されるとのこと。そして「KORG Gadget for Mac」には、ガジェットをプラグイン化した「Gadget Plug-in Collection」が付属(!)し、ユーザーは愛用のDAWソフトウェアでも大量のガジェットを使用することが可能になります(「Gadget Plug-in Collection」は、AU/VST/AAX/NKSの各フォーマットに対応!)。

KORG Gadget for Mac

現時点で発表されている「KORG Gadget for Mac」の主な特徴は以下のとおりです。

コルグが満を持して世に送り出す、新世代音楽制作ソフトウェア「KORG Gadget for Mac」。これから音楽制作を始めたいという人はもちろんのこと、曲のアイディアをスケッチしておくための「セカンドDAW」としても人気を集めそうです。販売価格はまだ発表になっていませんが、膨大な数のガジェットがAU/VST/AAX/NKSフォーマットで使えるというだけでも“買い”なのではないでしょうか。

『The 2017 NAMM Show』は、19日10:00(日本時間:20日3:00)から、アメリカ・アナハイムのAnaheim Convention Centerにて開催されます。

KORG Gadget for Mac

Apple、Logic Pro for Mac 11.1.1をリリース…… Quantec Room Simulatorを搭載した最新バージョンの安定性が向上

Native Instruments KOMPLETE 15アップデート/アップグレード版の初のセールがスタート…… 乃木坂46などで知られる作曲家、杉山勝彦氏のセミナー動画も無料配信

AbletonがBLACK FRIDAYセールをスタート、Live 12や最新のPushが25%OFFで販売中…… 12月3日までの6日間限定

teenage engineeringのCEO、Jesper Kouthoofd氏がOP-XYを携えて来日、Yuri Suzuki氏との対談イベントが開催…… いち早くOP-XYを体験できる展示コーナーも

Auroraのコンセプトを受け継いだ新感覚ディレイ、iZotope「Cascadia」が発売…… 画像編集のマスク処理のような“インテリジェント・ディレイ”が登場

コルグ、nanoシリーズの新作「nanoKEY Fold」を発表…… 昔のケータイのように折りたためる、斬新なデザインのキーボード・コントローラーが誕生

teenage engineering、新製品「OP-XY」を発表…… 誰でも簡単にコード進行を作ることができる、次世代”シーケンス・シンセサイザー”が登場

Sonarworksの音響補正ツール SoundID Referenceが、Universal Audio Apollo Xに対応…… DSPでキャリブレーションすることが可能に

Native Instruments、「Maschine 3」を発表…… iZotope RX直系のステム・セパレーション機能を搭載、MP3などの圧縮オーディオのインポートにも対応

4つのノブでステムをミックスできる“クリエイティブ・ミキサー”、Native Instruments「Traktor Z1 MK2」がデビュー…… Traktor Pro 4が無償バンドル

iZotope、次世代ミキシング・スウィート「Neutron 5」を発表…… 3種類の新モジュールが追加、MPS 7も同時リリース

IK Multimedia、Bösendorfer 214VCをサンプリングしたPianoverseの新作、「Black Pearl B200」をリリース

“どこでも作曲マシン”、「Ableton Move」がデビュー…… バッテリー駆動、スピーカーやマイクも内蔵したコンパクトな音楽制作デバイス

IK Multimedia、TONEXの誕生2周年を記念して、TONEX Pedalのホワイト・バージョンを発売…… 完全数量限定

原音の明瞭度をキープできる画期的な“アンマスク・リバーブ”、iZotope「Aurora」がデビュー…… 画像編集のマスク処理のようなリバーブが登場

来たる10月18日、ジョナサン・ワイナーのマスタリング・セミナー第二弾が開催…… エアロスミスやデヴィッド・ボウイの作品を手がけた匠が、その技を徹底解説

ボーカル・トラックの歌声をまったく異なる声質に変換できるプラグイン、Sonarworks「SoundID VoiceAI」が2.0にアップデート…… 待望の永続版ライセンスも登場

IK Multimedia、ホワイト・バージョンのiLoud MTM MKIIを本日から販売開始…… 最新の『ARC』音場補正機能に対応

ICON