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iZotope、Catalystシリーズの最新作「FXEQ」を発表…… 特定の帯域のみにエフェクトをかけることができる、まったく新しい発想のマルチFXプラグインが登場
iZotopeが新作プラグイン、「FXEQ(エフエックスイーキュー)」をリリース。特定の帯域のみにエフェクトをかけることができる、まったく新しい発想のマルチFXプラグインが登場しました。
iZotope「FXEQ」
iZotopeの“Catalyst(カタリスト)”シリーズは、ミックス時の問題をユニークなアプローチで解決してくれる、新機軸のプラグイン・コレクションです。第一弾のPlasmaは、機械学習で生成された“ターゲット・プロファイル”によって、入力ソースにマッチした理想的な歪みを付加してくれるサチュレーター・プラグイン。続いてリリースされたAuroraは、入力ソースを常時解析して“原音と被る帯域”の残響音を抑制することで、原音の明瞭度を保持するという画期的なリバーブ・プラグインです。第三弾のCascadiaは、Auroraのアルゴリズムをディレイに応用したプラグインで、原音の明瞭度を保ちながらエフェクティブなエコーを作り出すことが可能。そして今年5月にリリースされたVelvetは、“歯擦音の抑制”と“トーン・コントロール”というボーカルの基本的な処理にフォーカスすることで、歌声を徹底的に磨き上げることができるボーカル/ボイス・プロセッサーです。どのプラグインも裏ではかなり高度な処理を行いながら、ユーザー・インターフェースはシンプルで明快というのも“Catalyst”シリーズの大きな特徴。税込8,500円均一というコスト・パフォーマンスの高さも相まって、世界中のクリエイターから絶大な支持を集めています。
iZotopeの新しいプラグイン・コレクション、“Catalyst”シリーズ
本日(2025年8月5日)リリースされた「FXEQ」は、そんな“Catalyst”シリーズの最新作となるプラグイン。第五段となる今回は、サチュレーター、リバーブ、ディレイ、モジュレーション・エフェクト、ローファイ・プロセッサーという5種類のエフェクトが統合されたマルチFXプラグインです。最大のフィーチャーは、エフェクトごとに用意された6バンドEQによって、特定の帯域のみにエフェクトがかけられるという点。たとえば、中〜高域をテープ・サチュレーターでにじませ、低域をフランジャーで唸らせて、全体にうっすらリバーブをかけるといった複雑な処理も「FXEQ」だけで実現可能。各エフェクトは直列ではなく、並列で処理されるので、干渉して音が濁ってしまうということもありません。まるでEQのような感覚で、さまざまなエフェクトをかけることができる新しい発想のプラグイン、それが「FXEQ」なのです。
「FXEQ」のユーザー・インターフェースはシンプルで、上部のディスプレイでEQ、下部のノブで各エフェクトのパラメーターを設定します。5種類のエフェクトは、複数のアルゴリズムが用意されたマルチ・モード仕様で、サチュレーターは8種類(Satin/Tape/Grit/Foldback/Snap/Bump/Steel/Corrode)、リバーブは3種類(Hall/Chamber/Plate)、ディレイは4種類(Classic/Reverse/Crunch/Modulation)、モジュレーション・エフェクトは4種類(Chorus/Doubler/Phaser/Flanger)、ローファイ・プロセッサーは4種類(Cassette/Vinyl/Tape/Radio)の中から任意のものを選択可能。それぞれノブで操作できるパラメーターは2つで、リバーブ、ディレイ、モジュレーション・エフェクトは、DAWとのテンポ・シンクにも対応しています(リバーブは、プリ・ディレイとディケイを個別にテンポ・シンクさせることが可能!)。また、サチュレーターのみ、高解像度で処理を行う4倍オーバーサンプリング・モードも用意されています。
各エフェクトは複数のアルゴリズムの中から任意のものを選択可能
そして上部のディスプレイで、エフェクトごとにEQを設定します。EQは最大6バンドで、バンドごとに4種類のフィルター・タイプ(ベル/バンド・シェルビング/ロー・シェルビング/ハイ・シェルビング)を選択可能。EQカーブやQの幅はマウス・ドラッグで直感的に設定することができ、ソロ機能をオンにすれば、任意のバンドだけを試聴することもできます。EQカーブは、エフェクトと同じ色(サチュレーターは小豆色、リバーブは青色、ディレイは緑色、モジュレーション・エフェクトはオレンジ色、ローファイ・プロセッサーはクリーム色)で表示されるので、5つのカーブがレイヤーされていても視認性は抜群。EQカーブの裏には、入力音のスペクトラムが白色で常時表示されます。また、最上部に用意された“Amount”スライダーでは、5つのEQのゲインを一括でコントロールすることが可能。その左側には、エフェクト音だけを試聴するための“FX Only”ボタンや、出力段に搭載されているリミッターのオン/オフを行う“Limiter”ボタンなども用意されています。
シンプルで分かりやすいUIで、直感的に操作することが可能
特定の帯域のみにエフェクトをかけることができる、新しい発想のマルチFXプラグイン、「FXEQ」。販売価格は8,500円で、iZotope製品のユーザーは2025年8月19日までの期間限定で、約25%OFFの6,300円で購入することができます。また、「FXEQ」のリリースを記念して、他の“Catalyst”シリーズのプラグイン(Plasma/Aurora/Cascadia/Velvet)も約25%OFFの6,300円で販売中。こちらも2025年8月19日までの期間限定セールとなっています。さらなる詳細は、メディア・インテグレーションのWebサイトをご覧ください。
- FXEQ:8,500円
- FXEQ(クロスグレード版):6,300円(通常価格の約25%OFF)
- Plasma(クロスグレード版):6,300円(通常価格の約25%OFF)
- Aurora(クロスグレード版):6,300円(通常価格の約25%OFF)
- Cascadia(クロスグレード版):6,300円(通常価格の約25%OFF)
- Velvet(クロスグレード版):6,300円(通常価格の約25%OFF)