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iZotope、新作「Plasma」を発表…… 誰でも簡単に理想的なサウンドが得られる、“機械学習チューブ・サチュレーター”が登場

iZotopeが新作プラグイン、「Plasma(プラズマ)」を発表。マシン・ラーニング/機械学習プロファイルによって、入力音を簡単かつ理想的に“味付け”することができる、これまでにない真空管サチュレーターの登場です。

iZotope - Plasma

iZotope「Plasma」

iZotopeから本日(2024年9月12日)リリースされた「Plasma」は、入力音に真空管機器を通したような温かみ/歪みを付加するチューブ・サチュレーター・プラグイン。従来のサチュレーター・プラグインとは異なり、「Plasma」では“ターゲット・プロファイル”を使用することによって、理想的な音色変化が得られるのが大きな特徴です。iZotope独自のマシン・ラーニング/機械学習技術によって作成された“ターゲット・プロファイル”は、さまざまなサウンドの特性をデータ化したファイルであり、「Plasma」はこの“ターゲット・プロファイル”を多数収録。具体的には、『均一な特性のマスター』『高域が強調されたボーカル』『エレクトリック・ギター』『シンセ・パッド』などなど、トラックメイク/ミックス/マスタリング作業における代表的なサウンド・ソースの“ターゲット・プロファイル”が24種類収録されています。そして「Plasma」では、この“ターゲット・プロファイル”を使用することで、入力ソースに応じてエフェクトの特性を変化させ、理想的なサチュレーションを生み出すというわけです。従来のサチュレーター・プラグインは、入力ソースがドラムだろうがギターだろうが2ミックスだろうが、パラメーターの設定値に従って一定のエフェクトがかかってしまいましたが、「Plasma」は選択した“ターゲット・プロファイル”によってエフェクトの特性がダイナミックに変化。これによって誰でも簡単に、理想的なサチュレーションを得ることが可能になっています。

iZotope - Plasma

機械学習による“ターゲット・プロファイル”を24種類収録

Plasma」の操作方法はとてもシンプルで、最初に24種類の“ターゲット・プロファイル”の中から任意のものを選択します。入力ソースがエレピならば、『Piano – Electric』を選択すればいいわけですが、まったく別の“ターゲット・プロファイル”を選んでみてもおもしろいでしょう。そして『Flux Saturate』ノブでサチュレーションの具合を調整し、必要に応じて『Overdrive』スライダーでさらに歪みを付加します。右側のディスプレイでは、どの帯域がどれだけサチュレートしているか、視覚的に確認することができ、左端/右端の白色のハンドルをドラッグすることで、サチュレーションを付加する帯域を制限することも可能(ハンドルに挟まれた帯域のみ処理されます)。秀逸なのが、アタック・タイムを設定できる『Attack』とリリース・タイムを設定できる『Release』という2つのノブで、これによってより滑らかなサチュレーションを得ることができます。また、標準的な処理の『Stereo』のほか、M/S処理の『Mid/Side』と『Transient/Sustain』という3種類のチャンネル・モードを切り替えることも可能。『Mid/Side』ではミッドとサイド、『Transient/Sustain』ではアタック部分と減衰部分で個別に『Flux Saturate』を設定することができ、さらに追い込んだ音づくりが可能になっています。

iZotope - Plasma

M/S処理にも対応。アタック部分/減衰部分を分けて処理することもできる

即戦力となる49種類のプリセットも収録された、インテリジェント・チューブ・サチュレーター「Plasma」。販売価格は8,500円で、iZotope製品ユーザー向けのクロスグレード版も6,300円で用意されています。かなり完成度の高いサチュレーター・プラグインですので、気になった方はぜひチェックしてみてください

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