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Amiga独特のローファイでクラッチーなサウンドを再現するプラグイン・サンプラー、PotenzaDSP「Amigo」がリリース
PotenzaDSPが、Amiga独特のローファイ・サウンドが得られるプラグイン・サンプラー、「Amigo(アミーゴ)」をリリース。UK/EUのトラックメイカーを中心に、大きな話題になっています。
PotenzaDSPとオランダのトラックメイカー、stekkerのコラボレーションによって開発された「Amigo」は、Mac/Windows/Linuxに対応したプラグイン・サンプラー(AU/VST3対応。64bitのみ)。機能的にはシンプルながら、Amigaならではのローファイでクラッチーなサウンドを再現するファンクションを備えているのが特徴です。
発音するサンプルはドラッグ&ドロップでロードすることができ、WAV/MP3/AIFF/FLAC/OGGのほか、AmigaのIFF/.8svx/.rawの各フォーマットに対応。Amigaユーザーは、OctaMEDなどで使用しているサンプルをそのままロードすることができます。「Amigo」には、『スライス』と『サンプル』という2つのモードが用意されており、『スライス』モードではサンプルを最大64つに切り分け、MIDIノートでモノフォニック・トリガーすることが可能。サンプルの切り分けは手動のほか、9段階のスレッショルドで自動スライスすることもできます。
一方の『サンプル』モードは、ロードしたサンプルに音階を付けて鳴らせるモードで、グライドやループを設定することも可能。最大16音のポリフォニック発音にも対応し、MIDIキーボードで演奏したコードを記録できるコード・メモリー機能も備えています。
そして「Amigo」の大きなフィーチャーと言えるのが、ダウン・サンプルとリアルタイム・タイム・ストレッチという音色を変える2つの機能。ダウン・サンプルは、ロードしたサンプルを8bitの指定したサンプル・レートに変換する機能で、AmigaのPaulaチップのアンチ・エイリアシング・フィルターのイミュレーションにより、あの独特のサウンドが再現されているとのこと。最大200%の長さに伸ばすことができるリアルタイム・タイム・ストレッチは、往年のAKAIサンプラーのようなサウンドを得ることができ、リアルタイム処理に対応しているというのも特徴と言えそうです。
UKのトラックメイカーのピート・キャノン(Pete Cannon)からも、「これまで使用したAmigaイミュレーションの中で間違いなくベスト。タイム・ストレッチとコード・メモリーは突き抜けている!」と絶賛されているプラグイン・サンプラー「Amigo」。販売価格は10ポンド(現在の為替レートで約1,900円)と安価なので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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