SYNTH & MACHINE
名機コルグ microKORGの新世代モデルが待望のデビュー…… 音色の“時代感”を選択できるタイム・トラベル機能も搭載
来週木曜日から4日間にわたって開催される世界最大の楽器の展示会、『The NAMM Show』。その開幕を前に、コルグが新世代「microKORG」を発表しました。
2002年に発売され、世界的大ヒットを記録した小型シンセサイザー、microKORG。デビューから22年の年月を経て、遂に次のジェネレーションへと生まれ変わります。来週開催の『The NAMM Show』でお披露目される新世代「microKORG」は、シンセサイザー史に残る名機=microKORGのニュー・モデル。37鍵ミニ・キーボードを採用した小型筐体、5つのノブで音色をエディットできるシンプルな操作体系、グースネック・マイク搭載のボーカル・プロセッサーといったオリジナルmicroKORGの特徴を継承しつつ、サウンド/機能ともに大幅にブラッシュ・アップされています。
核となる音源部は、アナログ回路をモデリングしたシンセシス・エンジンで、最大同時発音数8音(Single)/4音(Dual)、最大2ティンバー(Dual時)という仕様。オリジナルmicroKORG同様、プログラム(音色)は音楽ジャンルで分類されており、“TECHNO/TRANCE”、“POP/ROCK”など、8種類のバンク(音楽ジャンル)を切り替えることができます。さらに新世代「microKORG」では、音色の“時代感”を選択できる3つのボタン(CLASSIC/MODERN/FUTURE)も搭載。『CLASSIC』では年代を超えた定番のサウンド、『MODERN』では現代風のサウンド、『FUTURE』では未来的なサウンドを選択することができ、コルグは“音色をタイム・トラベルできる機能”(!)としてアピールしています。
パネル・レイアウトや基本的な操作体系はオリジナルmicroKORGが踏襲されていますが、筐体中央部には2.8インチの大型カラー・ディスプレイを搭載。パラメーターがグラフィカルに表示され、視認性/エディット性能が大幅に向上しています。microKORGの大きな特徴であるボーカル・プロセッサーは新規に開発されたもので、ボコーダーはもちろんのこと、Daft Punk的なピッチ・エフェクトのハード・チューン、和声を作り出せるハーモナイザーなど複数のアルゴリズムを選択可能。自分の演奏を重ねてレコーディングできるループ・レコーダーやアルペジエーターといった機能も搭載しています。
現時点では発売日/販売価格ともに未定という新世代「microKORG」ですが、発売時には限定カラー・モデル(メタリック・ブラック/パール・ホワイト)もラインナップされるとのこと。限定カラー・モデルには、筐体色と同じ色の専用ソフト・ケースも付属するとのことです。さらなる詳細は、コルグのWebサイトをご覧ください。