SYNTH & MACHINE
ヤマハ、新感覚オール・イン・ワン音楽制作デバイス、「SEQTRAK」を発表…… 映像を生成/合成できる機能も搭載
来週木曜日から4日間にわたって開催される世界最大規模の楽器の展示会、『The 2024 NAMM Show』。その開幕を前に、ヤマハが新機軸の製品「SEQTRAK(シークトラック)」を発表しました。
今月26日に発売される「SEQTRAK」は、場所を選ばずに曲づくりが行える音楽制作デバイス。コンパクト・ボディに、シンセサイザー、サンプラー、ドラム・マシン、シーケンサー、エフェクターといった機能が網羅され、スピーカーやマイクなども備えたオール・イン・ワンの音楽制作デバイスです。
メインの音源は、おなじみのAWM2(最大同時発音数:128)と4オペレーターのFM(最大同時発音数:8)の2種類で、2,000種類以上のファクトリー・プリセットも収録。さらにはサンプラーも搭載し、7つのスロットに内蔵MEMSマイク/外部入力の音をサンプリングすることができます(24bit/44.1kHz)。これらの音源をコントロールするシーケンサーは、最大11トラック/最大128ステップという仕様で、直感的にパターンを作成することが可能。各トラックにはローパス/ハイパス・フィルターが備わり、リバーブ(12タイプ)やディレイ(9タイプ)といったエフェクト機能も搭載しています。
スタンドアローンの音楽制作デバイスである「SEQTRAK」ですが、パソコンやスマートフォンと接続することで、ディープな音づくりや映像生成(!)にも対応します。無償で提供されるMac/Windows/iOS/Android対応アプリでは、各パラメーターをグラフィカルなUIで設定することができ、楽曲に合わせて映像を自動生成する『VISUALIZER』というユニークな機能も搭載。『VISUALIZER』のARモードを使用すれば、カメラの映像に3Dエフェクトを合成することもできます。
パソコンとオーディオ/MIDIデータを送受信できるUSB端子(Type-C)やMIDI入出力も備え、Bluetooth/Wi-Fiによるワイヤレス接続にも対応する「SEQTRAK」(注:Windowsは、Bluetooth/Wi-Fi接続には非対応)。内蔵リチウム・イオン・バッテリーにより、電源がない場所で使用できるというのも魅力です(最大4時間連続使用が可能)。「SEQTRAK」は、オレンジ/ブラックの2色展開で、希望小売価格は55,000円(税込)となっています。発表に合わせて、マイク・ヴァン・ダイク出演のプロモーション・ビデオが公開されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。