Feature Image

DAW & PLUG-IN

次世代コンボリューション・リバーブ、AUDIO EASE「Altiverb 8」がデビュー…… Dolby Atmos/Appleシリコン/VST3に対応

AUDIO EASE Altiverbの新バージョンが満を持して登場。次世代コンボリューション・リバーブ、「Altiverb 8(アルチヴァーブ・エイト)」がリリースされました。

AUDIO EASE - Altiverb 8

AUDIO EASE「Altiverb 8」

オランダ AUDIO EASEが開発したAltiverbは、実空間をサンプリングしたリバーブ=“コンボリューション・リバーブ”をソフトウェア化した、スタジオ定番のプラグインです。同種のプラグインの中ではいち早くリリースされた製品であり、パッケージには25年にわたって収録されてきた膨大な数のインパルス・レスポンス(IR)ライブラリーが付属。コンサート・ホールやレコーディング・スタジオ、教会といった建造物をはじめ、ヴィンテージ・アウトボードや自動車、さらには飛行機(!)に至るまで、さまざまなIRライブラリーが付属しています。シンプルで分かりやすい操作体系もAltiverbが支持されている理由の一つで、ユーザー・インターフェースにはIRライブラリーが収録された空間の写真が大きく表示されます。

AUDIO EASE - Altiverb 8

世界中のコンサート・ホールで収録されたIRライブラリーが付属

AUDIO EASE - Altiverb 8

砂漠で収録されたものなど、ユニークなIRライブラリーも多数

AUDIO EASE - Altiverb 8

電車や自動車、飛行機で収録されたIRライブラリーも付属する

そんなAltiverbが今回、12年ぶり(!)にメジャー・バージョン・アップ。「Altiverb 8」として、大きな進化を遂げました。バージョン8の目玉はDolby Atmosへの対応で(XL版のみ)、マルチ・マイクで収録されたIRライブラリーを最大9.1.6chのリバーブとして畳み込むことが可能に。Dolby Atmos互換の“イマーシブ・オーディオ対応リバーブ”として機能します。さらには、入力チャンネルがLCR〜9.0.6ch時にのみ有効になる『CLOUD SIZE』という新しいパラメーターも実装されました(XL版のみ)。『CLOUD SIZE』は、残響音を入力音の周囲に“絞り込む”ことができるパラメーターで、音源の定位を動かせば、もちろん残響音も追従(XL版のみ)。また、出力段には新しいアウトプット・メーターが備わり、チャンネルごとにソロ/ミュート/ゲイン/ディレイといったパラメーターを設定することが可能になっています。

AUDIO EASE - Altiverb 8

バージョン8ではDolby Atmosに対応(左)。新しい『CLOUD SIZE』というパラメーターも実装された(右)

今回、ユーザー・インターフェースも刷新され、新開発のブラウザーによって目的のIRライブラリーを素早く探せるようになった点もポイントです。ブラウザーの検索機能が強化されただけでなく、選択したIRライブラリーの“相似する空間”が提示されるようになり、近しいフレーバーの残響音を簡単にオーディションすることが可能に。選択したIRライブラリーは、1クリックで読み込むことができ、IRライブラリーを切り替えた際もノイズや音声の継ぎ目が生じないというのも「Altiverb 8」の特徴です。また、ウィンドウの拡大/縮小にも対応し、オリジナルのIRライブラリーを作成するための『IR Tool』もアップデート。Appleシリコンもネイティブ・サポートとなり、このバージョンからVST3にも対応しました。

AUDIO EASE - Altiverb 8

“相似する空間”が提示されるようになった新しいブラウザー

Altiverb 8」は、モノ&ステレオ/最大96kHz対応のレギュラー版と、最大9.1.6ch/最大384kHz対応のXL版の2製品がラインナップされ、レギュラー版の価格は77,000円、XL版の価格は133,100円(価格はすべて税込)。さらなる詳細は、フォーミュラ・オーディオのWebサイトをご覧ください。

“どこでも作曲マシン”、「Ableton Move」がデビュー…… バッテリー駆動、スピーカーやマイクも内蔵したコンパクトな音楽制作デバイス

IK Multimedia、TONEXの誕生2周年を記念して、TONEX Pedalのホワイト・バージョンを発売…… 完全数量限定

原音の明瞭度をキープできる画期的な“アンマスク・リバーブ”、iZotope「Aurora」がデビュー…… 画像編集のマスク処理のようなリバーブが登場

来たる10月18日、ジョナサン・ワイナーのマスタリング・セミナー第二弾が開催…… エアロスミスやデヴィッド・ボウイの作品を手がけた匠が、その技を徹底解説

ボーカル・トラックの歌声をまったく異なる声質に変換できるプラグイン、Sonarworks「SoundID VoiceAI」が2.0にアップデート…… 待望の永続版ライセンスも登場

IK Multimedia、ホワイト・バージョンのiLoud MTM MKIIを本日から販売開始…… 最新の『ARC』音場補正機能に対応

teenage engineeringのクルマ型オブジェ、「grip car」の国内販売がスタート…… B&O製品などで知られるアナース・ハーマンセンがデザイン

Product Review: 鈴木”Daichi”秀行が聴く、IK Multimedia「iLoud Micro Monitor Pro」

IK Multimedia、新製品「iLoud Micro Monitor Pro」を発表…… XLR入力を備え出力は2倍に、音場補正機能『ARC』も搭載

Apogee、1U筐体の新型オーディオIF、「Symphony Studio」を発表…… “マスタリング・グレード”の音質を実現、イマーシブ・プロダクションにも対応

iZotope、新作「Plasma」を発表…… 誰でも簡単に理想的なサウンドが得られる、“機械学習チューブ・サチュレーター”が登場

IK Multimedia、「T-RackS 6」を発表…… 自分の楽曲をリファレンスに適合できる新モジュールを搭載、無償版の「T-RackS Intro」の提供もスタート

Native Instruments、「KOMPLETE 15」を発表…… 超強力サンプラー「KONTAKT 8」をフィーチャーした次世代バンドルが遂にデビュー

世界初の“中世ヨーロッパ・ビート・マシン”、teenage engineering「EP-1320 medieval」の国内販売がスタート

teenage engineering、待望のEPシリーズ第二弾「EP-1320 medieval」を発表…… RPGのような音楽をプレイできる“中世ヨーロッパ・ビート・マシン”が登場

Native Instruments、次世代DJソフトウェア「Traktor Pro 4」を発表…… ビルトイン・ドラム・マシン機能や、iZotope RXベースのステム分離機能を搭載

ボーカル・トラックをまったく違う声質の歌声、楽器演奏に変換できるクラウド・プラグイン、Sonarworks「SoundID VoiceAI」の国内販売がスタート

IK Multimedia、次世代“MTM”モニター「iLoud MTM MK II」を発表…… 新設計のドライバーを搭載、定番モニターをイミュレートできる機能も利用可能に

ICON