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“マイクロPro Tools | MTRX”? 720ch入出力/超低レーテンシーの新型オーディオIF、DAD「Core 256」が木曜金曜開催の『AVID CREATIVE SUMMIT』で遂にデビュー
最大720ch(!)のオーディオを扱うことができ、Thunderbolt 3/Dante/MADI/ADATに対応した超高性能オーディオ・インターフェースが間もなく発売になります。
世界中のプロ・スタジオで、Pro Toolsシステム用オーディオ・インターフェースとして定番になっているAvid Pro Tools | MTRX。そのベース・モデルにあたるAX 32を開発したのは、デンマークのDigital Audio Denmark、通称DADというメーカーです。そのDADが昨春アナウンスした大型の新製品、「Core 256」の国内販売が決定し、今週木曜/金曜(3月2日/3日)に開催されるイベント、『AVID CREATIVE SUMMIT 2023』(東京・渋谷 LUSH HUB)でお披露目されることになりました。
ハーフ・ラック筐体の「Core 256」は、アナログ入出力を一切搭載していないデジタル入出力に特化したオーディオ・インターフェース。最大の特徴は、720ch入力/720ch出力の膨大なチャンネル数のオーディオをハンドリングできる点で、Thunderbolt 3(256ch入出力)、Dante(256ch入出力)、BNC MADI(64ch入出力)、SFP MADI(128ch入出力/オプション)、ADAT(16ch入出力)といったデジタル・フォーマットをサポートしています(チャンネル数はサンプル・レートによって変動します)。内部には、32bit浮動小数点処理/1,500×1,500ポイントのマトリクス・ルーターを備え、720chの入出力を縦横無尽にパッチすることが可能(ソフトウェアは、Pro Tools | MTRXと同じDADmanに対応)。さらには、512ch入力/64バス出力のサミング・ミキサーや、音響補正用のSPQプロセッサーも64系統搭載し、モニター・コントロールやスピーカー・プロセッシングまで完結してしまうもの凄い製品に仕上げられています。
「Core 256」の凄さはこれだけではありません。DAD独自の『Thunder | Core』と呼ばれるテクノロジーによって、Thunderbolt 3接続時のレーテンシーが“ほぼゼロ”に抑えられているのです。具体的には、内部のサミング・ミキサー/SPQプロセッシングを経由したThunderbolt 3入出力のレーテンシーは9サンプルで、DAWを使用した際のレーテンシーはバッファ・サイズの設定に依存するものの、96kHz/バッファ・サイズ:32サンプル時で670マイクロ秒(!)とのこと。デモ機をチェックした代理店によれば、Pro Tools | HDXシステムとの差が判別できないレベルの、脅威的な超低レーテンシーとのことです。
もともとはDolby Atmosレンダラー用に開発されたオーディオ・インターフェースであり、Mac miniと一緒にラック・マウントされることを前提に、ハーフ・ラックという筐体デザインになっているとのこと。しかしながら欧米のスタジオ関係者の間では、“超低レーテンシーを実現した新世代のオーディオ・インターフェース”として大きな話題となっています。アナログ入出力を一切搭載していない割り切った仕様も、お気に入りのAD内蔵マイク・プリアンプを所有している人、デジタル入力を備えたアクティブ・スピーカーを使用している人からは歓迎されるのではないでしょうか。
今週木曜/金曜に開催される『AVID CREATIVE SUMMIT 2023』で実機を見ることができる「Core 256」。さらなる詳細は、タックシステムの製品ページをご覧ください。