SYNTH & MACHINE
先進の物理モデリング音源を搭載した強力なハイブリッド・シンセサイザー、Aodyo Instruments「Anyma Omega」がデビュー
Aodyo Instrumentsが、新型シンセサイザー「Anyma Omega(アニマ・オメガ)」を発表。強力な物理モデリング音源をフィーチャーした16ボイス/4マルチ・ティンバーのハイブリッド・シンセサイザーが、来年デビューを果たします。
フランス北部の町、リールに拠点を置くAodyo Instrumentsは、クラリネット奏者でありシンセサイザー愛好家でもあるLaurent Pouillard氏が立ち上げたスタートアップ。一昨年、Kickstarterでクラウド・ファンディングが実施されたデスクトップ・シンセサイザー、Anyma Phiで注目を集めた新興の電子楽器メーカーです。
同社の新製品「Anyma Omega」は、Anyma Phiのユーザーからのフィードバックを元に、そのコンセプトをさらに発展させたフル・スペックのシンセサイザー。49鍵のキーボード・バージョンとデスクトップ・バージョンの2モデルで展開され、合計123種類(!)のモジュールを自由にパッチできるセミ・モジュラー・タイプのサウンド・エンジンを搭載しています。サウンド・ソースとなるオシレーターは、『フィジカル・モデル』、『バーチャル・アナログ・モデル』、『デジタル・モデル(FMやウェーブテーブルなど)』など、合計44種類のモデル/ソースの中から選択可能。中でもAodyo Instrumentsが注力しているのが物理モデリング音源の『フィジカル・モデル』で、弦楽器/管楽器をシミュレートした複数の物理モデルを搭載しているほか、レゾネーターを指先で変化させることができる木製のリボン・コントローラーも装備しています。
「Anyma Omega」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 16ボイス/4マルチ・テインバーのハイブリッド・シンセサイザー
- 49鍵キーボード・バージョンとデスクトップ・バージョンの2モデル
- セミ・モジュラー・タイプの強力なサウンド・エンジン。ボイスごとに最大3基のサウンド・ソース(オシレーター)、最大5基のエフェクト(リバーブは別に用意)、最大16基のモジュレーション・ソースを選択し、32のマッピング・スロットを使って自由にパッチすることが可能
- 『フィジカル・モデル』、『バーチャル・アナログ・モデル』、『デジタル・モデル(FMやウェーブテーブルなど)』など、44種類のサウンド・ソース(オシレーター)
- レゾネーター/フィルター・EQ/ダイナミクスなど、33種類のエフェクト
- エンベロープ/LFO/シーケンサーなど、46種類のモジュレーション・ソース
- アルペジエーター/最大16ステップのシーケンサーを搭載。キー・トランスポーズにも対応
- 容易な音づくりを可能にする14種類のマクロ・パラメーター
- 最大1000種類のパッチ/最大200種類のパフォーマンス/最大16種類のマイクロトーナル・スケールを保存可能
- 7.84インチTFT IPSカラー・ディスプレイ、16基のプッシュ・エンコーダー、ピエゾ・センサーを搭載
- レゾネーターを指先で変化させられる木製リボン・コントローラー(キーボード・バージョンは65cm/デスクトップ・バージョンは40cm)
- キーボード・バージョンは、49鍵Fatar製セミ・ウェイテッド鍵盤を搭載(アフタータッチ対応)。ピッチ・ベンド/モジュレーション・ホイールや3Dタッチパッドも装備
- 2系統(合計4ch)のオーディオ入出力、2系統のヘッドフォン出力
- MIDI入力/出力/スルー端子(DIN)、USB端子、2系統のペダル入力
- 100〜250V対応のユニバーサル電源を内蔵
- フリーのエディター/ライブラリアン・ソフトを提供。Anyma Phiのサウンド・バンクを利用することも可能
「Anyma Omega」は、2023年6月から順次出荷される予定で、ショップでの予価はキーボード・バージョンが1,650ユーロ/デスクトップ・バージョンが1,200ユーロ。現在、ショップでの販売に先駆けてKickstarterで予約販売が行われており、各50台限定のスーパー・アーリー・アダプター価格は40%OFF、各100台限定のアーリー・アダプター価格は30%OFF、早期予約価格は20%OFF、10セット限定の両バージョン・バンドル価格は43%OFFとなっています。さらなる詳細は、Kickstarterのキャンペーン・ページをご覧ください。