DAW & PLUG-IN
Moogがプラグイン市場に本格参入…… 傑作エフェクター、“Moogerfooger”がDAW上に蘇生
Moog Musicが、DAW用プラグイン市場に本格参入。アナログ・エフェクターの傑作、「Moogerfooger」のプラグイン・バージョンを発表しました。
Moog Musicが1998年に発売した「Moogerfooger(ムーガーフーガー)」は、同社がシンセサイザー開発で培った技術とノウハウを投じて設計されたアナログ・エフェクターです。開発を指揮したのはボブ・モーグ(Bob Moog)博士で、ローパス・フィルターのMF-101を皮切りに、リング・モジュレーター MF-102、12ステージ・フェイザー MF-103など、続々とラインナップを拡充。いかにもMoog製らしいエフェクティブなかかり具合と、アナログ回路ならではの太く深みのあるサウンドで、世界中のミュージシャン/クリエイターから支持を集めました。
2018年、最終モデルが限定生産されたのを最後に販売終了となった「Moogerfooger」ですが、2022年、Moog Music謹製のプラグインとして見事復活。CVプロセッサーのCP-251を除く、7モデルすべてがプラグインとして蘇りました。各プラグインは、実機のサウンド/パラメーター/ルックスが完璧に再現され、その上でオートメーションやプリセットといったソフトウェアならではの拡張機能に対応。7つのプラグインは、「Moogerfoogerエフェクトプラグイン」という製品名で、バンドル・パッケージとして販売されます。
「Moogerfoogerエフェクトプラグイン」に含まれるプラグインは、以下のとおりです。
- MF-101 Lowpass Filter:“Moogサウンド”を象徴する4ポール仕様のローパス・フィルター
- MF-102 Ring Modulator:キャリア・オシレーター/デュアルLFOを搭載したリング・モジュレーター
- MF-103 12-Stage Phaser:6/12ステージ・フェイザー。広範に設定できるLFOを搭載
- MF-104 Analog Delay:40〜800msのデュアル・レンジBBD(Bucket Brigade Device)ディレイ。マルチ波形LFOを搭載
- MF-105 MuRF:8バンド・レゾネーターとエンベロープ・シーケンサーを組み合わせたアニメーター
- MF-107 Freqbox:入力信号によって内蔵VCOを変調させるユニークなエフェクト
- MF-108 Cluster Flux:BBD(Bucket Brigade Device)とマルチ波形LFOの組み合わせによるコーラス/フランジャー/ビブラート
「Moogerfoogerエフェクトプラグイン」は、Mac/Windows両対応で、VST3/AU/AAXの各フォーマットをサポート。ダウンロード販売は本日からスタートし、通常価格38,400円(税込)のところ、約40%OFFのイントロ・プライス22,800円(税込)で販売されるとのこと。また、国内正規品を購入したユーザーには、accessの浅倉大介氏、YOASOBIのサポートとしても有名なギタリストAssH氏、音楽プロデューサーの鈴木Daichi秀行氏らが制作したスペシャル・プリセットが後日進呈されるとのことです。
なお、「Moogerfoogerエフェクトプラグイン」の国内代理店業務は、メディア・インテグレーションが行うとのこと。「Moogerfoogerエフェクトプラグイン」以外のMoog Music製品に関しては、引き続きコルグが国内代理店業務を行うとのことなのでご注意ください。