Feature Image

SYNTH & MACHINE

ピンク色のキュートなマイクロ・グルーヴ・マシン、1010music「nanobox | razzmatazz」がデビュー

1010musicが新製品、「nanobox | razzmatazz(ナノボックス・ラズマタズ)」を発表。かわいいルックスながら、強力な機能を備えたドラム・マシンの登場です。

1010music - nanobox | razzmatazz

1010music「nanobox | razzmatazz」

Microsoftの元技術者であるアーロン・ヒギンズ(Aaron Higgins)氏が2016年に設立した1010musicは、アメリカ・ロサンゼルスに拠点を置く電子楽器メーカーです。大型のタッチ・スクリーンを備えたEurorackサンプラー Bitboxで注目を集めた同社は、その後も共通のプラットフォームに異なるソフトウェアを搭載した姉妹モジュール(Synthbox/Fxbox/Toolbox/Laserbox)を続々と発表。一昨年からはデスクトップ・マシン市場にも参入し、中でも“タッチ操作のコンパクト・ミキサー”というユニークなコンセプトのBlueboxは、マシンライブ・パフォーマー/モジュラー・プレイヤーの間で人気を集めています。

1010music - nanobox | razzmatazz

1010musicを立ち上げたアーロン・ヒギンズ(Aaron Higgins)氏(『Knobcon 2018』会場にて)

1010music - nanobox | razzmatazz

中央左端のブルーの筐体がコンパクト・ミキサー Bluebox

そんな1010musicが現在、注力しているのが、“nanobox”と名付けられた手のひらサイズのガジェット・マシン。今年1月に最初の製品、ウェーブテーブル・シンセの「nanobox | fireball」とグラニュラー・シンセの「nanobox | lemondrop」を発表し、ガジェット・マシン好きの間で大きな話題となりました。今回発表された「nanobox | razzmatazz」は、“fireball”と“lemondrop”に続く“nanobox”シリーズ第三弾となる製品で、FM音源とサンプリング音源を搭載したドラム・マシンです(1010musicは、“ミニ・ドラム・シーケンサー”と謳っています)。一般的なドラム・マシンのようなドラム・パッドは装備していませんが、大型のタッチ・スクリーンが8つのタッチ・パッドとして機能し、リアルタイムにパターンを入力することが可能。2基のFMオシレーターと組み合わせることができるサンプリング音源は、microSDカード経由でWAVファイルをロードできるほか、単体で最大30秒のサンプリングも可能になっています。

1010music - nanobox | razzmatazz

本格的な機能とは裏腹にキュートな外観の「nanobox | razzmatazz」

1010music - nanobox | razzmatazz

3.5mm TRS端子のライン出力、ライン入力、クロック入力、MIDI入力、MIDI出力のほか、給電用のUSB-CポートやmicroSDスロットも装備

nanobox | razzmatazz」の主な特徴は、以下のとおりです。

nanobox | razzmatazz」の出荷は既に始まっており、北米での販売価格は399ドル。なお、1010music製品は国内ではRock oN Companyが輸入販売を行なっているので、「nanobox | razzmatazz」に関しても、これまでどおり販売が行われるものと思われます。さらなる詳細は、1010musicのWebサイトをご覧ください。

Native Instruments、次世代DJソフトウェア「Traktor Pro 4」を発表…… ビルトイン・ドラム・マシン機能や、iZotope RXベースのステム分離機能を搭載

ボーカル・トラックをまったく違う声質の歌声、楽器演奏に変換できるクラウド・プラグイン、Sonarworks「SoundID VoiceAI」の国内販売がスタート

IK Multimedia、次世代“MTM”モニター「iLoud MTM MK II」を発表…… 新設計のドライバーを搭載、定番モニターをイミュレートできる機能も利用可能に

珍しい楽器/物体の共鳴と、真空管モジュラーシンセを組み合わせた“エレクトロ=アコースティック・シンセサイザー”、Mntra「Vespera」がデビュー

iZotopeのAIミキシング・ツール、Neutron 4 Elementsが期間限定で無償配布中

iZotope、「RX 11」を発表…… ラウドネスを自動で最適化、SpotifyやApple Musicの配信音質をシミュレートする機能も搭載

Apple、Logic Proの約11年ぶりのメジャー・バージョン・アップとなる「Logic Pro 11」を発表…… フレーズ生成やステム分割など、AIを活用した新機能を多数搭載

LEWITT、誰でも簡単に理想的なサウンドでレコーディングが行える新世代オーディオ・インターフェース、「Connect 2」を発表

ローランド、新型フラッグシップ・シンセ、「FANTOM EX」シリーズを発表…… SH-101やJUPITER-8のACB音源を標準搭載

歌い手との距離をセンサーで測定し、音量と音色を自動で補正する“オートフォーカス・マイク”、LEWITT「RAY」がデビュー

Universal Audio、テープ・レコーダーをモデリングした新作プラグイン「Verve Analog Machines Essentials」を無償配布中…… 4月30日まで

Amigaをギター用ストンプとして使う…… Magical Synth Adventure、A500をエフェクターとして使用するビデオを公開

『Maxサマースクール・イン・藝大 2024』が7月29日から8月2日の日程で開催…… Maxの生みの親であるミラー・パケット氏、IRCAMの研究者も参加

ソニーの業務用モニター、PVMシリーズのミニチュア液晶モニターが登場…… 5インチと3.5インチの2モデルがラインナップ

IK Multimedia、珠玉の“メタル・トーン”を再現する「TONEX Metal Gems」をリリース…… Peavey 5150やSoldano SLO-100などを忠実にモデリング

シングルボードコンピュータをモジュール化した“Eurorack PC”、「PAC BOT」…… モジュラーシンセの中でDAWやプラグインを使用することが可能に

ストンプ・メーカーが作ったJUNO/Polysixインスパイアのバーチャル・アナログ・シンセ、VONGON「REPLAY」がデビュー

Amiga独特のローファイでクラッチーなサウンドを再現するプラグイン・サンプラー、PotenzaDSP「Amigo」がリリース

ICON