関連リンク:
SYNTH & MACHINE
ヴィンテージ電卓のようなデザインのハードウェア・シーケンサー、Retrokits「RK-008」の予約受付がスタート
昨秋発表され、大きな注目を集めた電卓型シーケンサー、Retrokits「RK-008」の予約受付がスタートしました。
昨年9月の『SUPERBOOTH 21』で初披露された「RK-008」は、オランダのRetrokitsが開発したハードウェア・シーケンサー。1970年代のTexas InstrumentsやOlivetti製ヴィンテージ電卓を彷彿とさせるデザインが特徴で、コンピューター/DAWに頼らずに、各種MIDI機器をシーケンス/コントロールすることができます。その電卓のような外観から、ステップ・レコーディング/手打ちにフォーカスしたシーケンサーをイメージしますが、実際にはリアルタイム・レコーディングに重きを置いた設計になっているもよう。Retrokitsによれば、往年のAlesis MMT-8に触発された“マルチトラックMIDIレコーダー”とのことで、コントロールチェンジやプログラムチェンジを含むMIDIデータを、MTR感覚でシンプルにレコーディング/プレイバックできるマシンを目指しているようです。もちろん編集機能も備えており、レコーディングしたMIDIデータはリアルタイムかつ非破壊に、クォンタイズ/トランスポーズ/フィルタリングすることが可能。トラック数は8ですが、1本のトラックに16ch分のMIDIデータをすべてレコーディングできるというのもユニークです。
「RK-008」の主な特徴は、以下のとおりです。
- Alesis MMT-8に触発された“マルチトラックMIDIレコーダー”
- コントロールチェンジやプログラムチェンジを含むMIDIデータをそのままレコーディング/プレイバック
- 最大16ソング、各ソングは最大100のパートで構成
- 各パートの長さは最長680拍、テンポ設定なしにすることも可能
- 各パートは8本のトラックで構成。各トラックでは16chすべてのMIDIデータをレコーディング/プレイバックすることが可能
- MIDIデータをリアルタイムにクォンタイズ/トランスポーズ/フィルタリングできる非破壊パート・モディファイアー
- 2系統のMIDI入力/2系統のMIDI出力/シンク出力(MIDI入出力はTRS/Type A仕様の3.5mm端子)。別売のRK-006をUSB端子に接続することで、MIDI入出力のポート数を拡張することも可能
- 横幅8ch×奥行き13cm×高さ3cm。バッテリー駆動にも対応
「RK-008」の販売価格は、349.59ユーロ(現在のレートで約45,000円)。最初のバッチの出荷時期に関しては明らかになっていませんが、Retrokitsによれば、「入手リスクが高かった部品は既に在庫できたので、注文後数ヶ月お待たせすることはないだろう」とのことです。さらなる詳細は、RetrokitsのWebサイトをご覧ください。