
VIDEO SYNTH
ビデオ・アーティスト/VJのための実験ツール、Cat Full of Ghosts Electronics「VIDEO XCHNG」が発売
オーストラリアのガレージ・メーカー Cat Full of Ghosts Electronicsが、久々の新製品「VIDEO XCHNG(ビデオ・エクスチェンジ)」を発表。Kickstarterで予約販売を開始しています。

Cat Full of Ghosts Electronics「VIDEO XCHNG」
2017年にオーストラリアン・モジュラーの一員として来日し、注目を集めたロベルト・ジョーダン(Robert D Jordan)氏率いるCat Full of Ghosts Electronics。その後、Webサイトの更新が途絶え、製品を購入することができなくなっていた同ブランドですが、新製品「VIDEO XCHNG」を引っ提げて見事に復活。欧米のビデオ・アーティストたちの間で大きな話題になっています。

スタンドアローン(左)とEurorackモジュール(右)、両形態に対応
スタンドアローンとEurorackモジュール、どちらの形態にも対応する「VIDEO XCHNG」は、ビデオ・アーティストやVJのための便利ツール。コンパクトな筐体に、2基のビデオ・スイッチャー、2ch入力のビデオ・ミキサー、ビデオ・シャープナー、ビデオ・ループ入出力/バイパス・スイッチという4つの機能を搭載し、手持ちのビデオ機器/ビデオ・シンセサイザーの機能をシンプルかつ強力に拡張できるユーティリティー・デバイスです。ビデオ入出力はすべてRCA端子のコンポジットで、ローランド V-4などの入力にビデオ・スイッチャーを挟めば、ビデオ機器の入力を容易に増やすことが可能。内蔵のビデオ・ミキサーは、映像を歪ませるエフェクティブな回路となっており(Cat Full of Ghosts Electronicsいわく、“ダーティー・ミキサー”とのこと)、ビデオ・シャープナーを使用すれば、映像のエッジを簡単に強調することができます。またビデオ・ループ入出力は、オーディオ・ミキサーにおけるセンド/リターンのようなもので、フィードバック・エフェクトを作る際に活躍してくれそうです。

ローランド V-4をはじめとするビデオ・ミキサーの機能拡張デバイスとして活躍
「VIDEO XCHNG」の予約販売価格は、スタンドアローン・バージョンが169オーストラリア・ドル(約13,700円)、Eurorackバージョンが149オーストラリア・ドル(約12,000円)。他にもDIYキット・バージョンなども用意され、出荷は2021年4月に開始される予定となっています。さらなる詳細は、Kickstarterのキャンペーン・ページをご覧ください。