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Oberheim OB-Xを再現した無料のソフト・シンセ、discoDSP OB-Xd 2.0…… VST/AU/スタンドアローンに対応

discoDSPが、無料のソフトウェア・シンセサイザー、「OB-Xd」をバージョン2.0にアップデート。基本機能はそのままに、本バージョンからスタンドアローン版も提供されるようになり、MIDIコントロールチェンジにも対応するなど、より使いやすく進化を遂げました。

discoDSP - OB-Xd 2.0

discoDSP「OB-Xd」バージョン2.0。この画像は、新たに追加された新テーマ『Ilkka Rosma Dark』

OB-Xd」は、名前のとおりOberheim OB-Xを元に開発されたソフトウェア・シンセサイザー。1979年、Sequential Circuits Prophet-5の対抗機として市場に投入されたOB-Xは、そのファットで厚みのあるコード・サウンドが評価され、著名なアーティストがこぞってレコーディングやライブで使用したポリフォニック・シンセサイザーの名機です(そのサウンドは、多くの名盤で聴くことができます)。「OB-Xd」は、基本的にはOB-Xのイミュレーション・ソフトウェアであり、その豊かなサウンドの肝と言えるランダム・デチューン回路も忠実に再現。そのうえで、一部機能に改良が加えられるなど、ソフトウェア・シンセサイザーとしてより使いやすく仕上げられています。

discoDSP - OB-Xd 2.0

ポリフォニック・シンセサイザーの名機、Oberheim OB-X (Image via Vintage Synth Explorer)

今回リリースされたバージョン2.0では、macOS CatalinaとLinuxに対応し、プラグイン版に加えてスタンドアローン版も提供されるようになりました。また、MIDIコントロールチェンジをサポートし、ユーザー・インターフェースの描画も旧バージョンと比べて約7倍高速化。ダークな『Ilkka Rosma Dark』という新テーマも追加され、フレームワークのJUCEがv5.4.7にアップデートされたことにより、全体的な動作の安定性/互換性も向上しています。

discoDSP - OB-Xd 2.0

『Rin Elyran Classic SEM』テーマ。「OB-Xd」2.0では、5種類のテーマを選択可能

OB-Xd」の主な特徴は、以下のとおりです。

OB-Xd」は、Mac/Windows/Linuxに対応し、スタンドアローンでの使用のほか、VST2/VST3/AUの各プラグイン・フォーマットをサポート(Apple App Storeでは、iOSデバイスで使用できるAUv3版も販売されています)。discoDSPのWebサイトから無料でダウンロードすることができますが、49ドルでドネーションも行えるようになっているので、継続して使用される方はこちらもぜひ検討してみてください。なお「OB-Xd」は、オープン・ソースのソフトウェアであり、GPLライセンスのもとで利用できるソース・コードもGitHubに公開されています。

discoDSP - OB-Xd 2.0

『disco DSP Blue』テーマを選んだ「OB-Xd」2.0

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