
ABLETON DEVICE
MIDIコントローラーでラチェット(連打)・パターンを生成できるAbleton用デバイス、midierror「RATCHETEER」
デベロッパーのmidierrorが開発した「RATCHETEER(ラチェッティア)」は、MIDIコントローラーを使って“ラチェット(連打)・パターン”を感覚的に生成できる、Ableton Live用のMax for Liveデバイス。時間軸でダイナミックに変化するラチェット・パターンを入力するのは意外と面倒なものですが、「RATCHETEER」を使用すれば、MIDIコントローラーのノブや鍵盤を操作して、楽器を演奏するように生成することができます。

midierror「RATCHETEER」
ラチェット・スピード(連打スピード)のリアルタイム操作に使用するコントローラーは、MIDIマップ機能を使って自由にアサインすることが可能。ノブやモジュレーション・ホイール、ピッチ・ベンドだけでなく、鍵盤をアサインすることもできます(デモ・ビデオを参照)。ラチェットは、Ableton Liveのタイムラインに同期した形で生成され、基本となる音価は、『all』、『triplet(三連符)』、『whole(単純音符)』、『dotted(付点音符)』、『free』の5つの中から選択。『all』では、三連符/単純音符/付点音符のすべての音符が生成され、『free』ではタイムライン同期から外れたラチェットが生成されます。またベロシティは、内蔵LFOでモジュレートする『LFO』、設定値に固定する『fixed』、ランダム生成の『random』の3つの中から選択することが可能。右側のLFOセクションでは、多数のパラメーターを設定することができ、必要に応じてタイムラインに同期させることも可能になっています。
開発元のmidierrorによれば、トラップのハイハット・パターンに最適という「RATCHETEER」ですが、その他のドラム・キットやシンセ・ヒットにも有用とのこと。複数のチャンネルで使用すれば、リズム・トラック全体を「RATCHETEER」で作ることもできるでしょう。「RATCHETEER」を使用するには、Ableton Live 10以降とMax for Liveが必要で(Max for Liveは、Suiteに含まれています)、販売価格は17.50ポンド(現在の為替レートで、約2,400円)。さらなる詳細は、こちらのページをご覧ください。