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Bleep Labsの名機、「The Bleep Drum」が復活…… サンプルの入れ替えにも対応した8bitローファイ・ドラム・マシン
Bleep Labsのローファイ・ドラム・マシン、「The Bleep Drum(ブリープ・ドラム)」が約4年の時を経て復活。現在、予約販売が行われています。
2013年から2016年まで販売された「The Bleep Drum」(初期の名称は、Dam Funk〜Dam Drum)は、Arduino(ATmega328)ベースのコンパクトなドラム・マシン。4種類のサンプルがプリセットされ、32ステップ/4パターンのシーケンサーも内蔵した、ガジェット的なドラム・マシンです。リアルタイム入力のシーケンサーは、タイミングを揃えるクォンタイザー機能も備え、テンポはタップで設定することが可能。4種類のサンプルのうち2種類はピッチ・コントロールに対応し(上部の大きなノブ)、リバース・モードやノイズ・モードも備えています。
そして「The Bleep Drum」の最大の特徴と言えるのが、8bit DAコンバーター/低サンプル・レートによるローファイ(Bleep Labsいわく、“rad-fi”)なサウンド。ピッチ・コントロールやノイズ・モードを併用することで、味のある個性的な音色を作り出せるようになっています。4種類のプリセット・サンプルは、ユーザー・サンプルに入れ替えることも可能で(サンプルの長さは4種類合計で最大2秒)、もちろん外部からのMIDIコントロールにも対応。簡単な改造を施せば、トリガー入力を実装することもできます。
クリック・トラックが追加されて動作も安定、ノイズ・モードも改良されるなど、全体にブラッシュアップされた2020年版「The Bleep Drum」。販売価格は完成版が98ドル、DIYキット版が70ドルで、旧モデル用のアップグレード・チップも5ドルで用意されています。DIYキットにはArduinoボードを含むすべてのパーツが含まれ、Bleep Labsによれば電子工作の入門用にも最適とのこと。なお、「The Bleep Drum」の販売で得た利益の20%は、慈善団体に寄付されるとのことです。さらなる詳細は、Bleep LabsのWebサイトをご覧ください。