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Waldorf、Quantumのサウンドと機能をデスクトップ筐体に凝縮した新型シンセ、「Iridium」を発表
Waldorfが大型の新製品、「Iridium(イリジウム)」を発表しました。「Iridium」は、Quantumのサウンドと機能をキーボード・レスの筐体に凝縮した、デスクトップ・スタイルのデジタル・シンセサイザーです。
2017年の『Musikmesse』で発表され、翌年販売が開始されたQuantumは、複数のサウンド生成アルゴリズム/アナログ&デジタル両回路のフィルター/強力なモジュレーション機能を備えた、Waldorf渾身のハイエンド・シンセサイザー。サウンド生成アルゴリズムは、PPG Wave直系の『Wavetable』、バーチャル・アナログの『Waveform』、サンプラー/グラニュラーの『Particle』、物理モデリングの『Resonator』、FMシンセシスの『Kernel』の5種類が用意され、3基のオシレーターそれぞれに異なるアルゴリズムを設定することが可能。縦横無尽に内部接続できる40スロットのモジュレーション・マトリクスも備え、現在市場に出回っているシンセサイザーの中でもっとも高機能な1台と言っていいでしょう。
今回発表された「Iridium」は、そんなQuantumの音源部をデスクトップ筐体に収めたモジュール・バージョン。2基のアナログ・フィルターは省かれていますが(「Iridium」は、デジタル・フィルターのみ搭載)、同時発音数は16ボイスに拡張され(Quantumは、8ボイス)、新たに4系統のCV入力が追加されるなど、スタジオ・ユースのデスクトップ・モジュールとしてより使いやすい仕様になっています。また、右上には4×4のマトリクス・パッドが備わり、アルペジエーターやシーケンサーなどを直感的に操作することが可能に。アナログ・フィルターの有無など、Quantumと完全にイコールではない「Iridium」ですが、プリセットの互換性はしっかり保たれています。
「Iridium」の主な特徴は、以下のとおりです。
- Quantumのサウンドと機能をデスクトップ筐体に凝縮したハイエンド・シンセサイザー
- 16ボイス・ポリフォニック/2ティンバー仕様
- ボイスごとにオシレーターとステレオ・フィルターをそれぞれ3基搭載
- オシレーターごとに選択できる5種類のサウンド生成アルゴリズム:Wavetable(ウェーブテーブル)/Waveform(バーチャル・アナログ)/Particle(サンプラー/グラニュラー)/Resonator(物理モデリング)/Kernel(FM)
- 完全ステレオ・パスのデジタル・フィルター:12/24dB/OctのLP/HP/BPに加えて、Nave/Largo/PPG/Quantum/StateVariableモデルも搭載
- コム・フィルター/ビット・クラッシャー/ドライブ/リング・モジュレーターなどを網羅した音づくりのための機能『Digital Former』
- 6基のEG/6基のLFO/EGとLFOを組み合わせることができる『Komplex Modulator』
- 40スロットのモジュレーション・マトリクス
- アルペジエーターと、パラメーター・コントロールにも対応した最大32ステップのシーケンサー
- 大型の高感度カラー・タッチ・スクリーン
- 堅牢なメタル製の筐体とアルミ製のノブ
- 4×4のバックライト内蔵マトリクス・パッド
- 1,000以上のファクトリー・プリセット/7,000以上のプリセット・スロット(プリセットはQuantumと互換)
- 2GBのサンプル用フラッシュ・メモリー
- 2系統のアナログ出力(TSフォーン)/2系統のアナログ入力(TSフォーン)/ボリューム・ノブを備えたヘッドフォン出力
- MIDI入力/MIDI出力/MIDIスルー/USB端子(×2)
- microSDカード・スロット
- 4系統のCV入力/Gate入力/トリガー入力/クロック入力/クロック出力
- ラックマウント・キットも発売予定
- 横幅440mm×奥行き305mm×高さ85mm/重量5.4kg
「Iridium」の出荷はすでに始まっており、ヨーロッパでの販売価格は2,190ユーロ。さらなる詳細は、WaldorfのWebサイトをご覧ください。