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鳴っていないはずの音が聴こえるソフト・シンセ、faded instruments『Ghost Tones』の無償配布が開始
faded instrumentsという新興のソフトウェア・メーカーが、一風変わったソフト・シンセ、「Ghost Tones(ゴースト・トーンズ)」を発表。無償配布を開始しています。
Mac(AU)/Windows(VST)に対応した「Ghost Tones」は、受け取ったMIDIノートのかわりに、2つのランダム・ノートを再生するソフト・シンセ。しかしランダム・ノートが鳴っているはずが、高い周波数に寄せて大音量で再生してみると、入力しているMIDIノートが鳴っているように聴こえるというユニークなソフト音源です。鳴っていないはずの音が聴こえるこの現象は、“耳音響放射(Otoacoustic Emission/OAE)”と呼ばれ、静かな場所で高周波数の音を大音量で鳴らした場合のみ機能するとのこと。faded instrumentsによれば、スペクトラム分析してもランダム・ノート以外の音は確認できないとのことで、人間の耳(脳)のみが認識できる“ゴースト・トーン”を生成するソフト・シンセ、それが「Ghost Tones」なのです(“耳音響放射”について詳しくは、下のビデオをご覧ください)。
「Ghost Tones」に用意されているパラメーターは、ボリューム、アンプ・エンベロープ(attack/decay)、フリケンシー・レンジ(high/low)のみとシンプル(確実に“ゴースト・トーン”を得るためにも、フリケンシー・レンジはできるだけ高周波数に寄せた方がいいでしょう)。右上のクロス・ボタンをクリックすることで、本来のノートとランダム・ノートを切り替えることもできるようになっています。
他にもFMフィードバック・シンセ/グルーヴ・マシンのBlumen Und Pflanzen(19.69ドル)、FMシンセのSlimer FM(9.09ドル)という2種類のソフト・シンセをリリースしているfaded instruments。「Ghost Tones」は無償なので、気になる方はぜひWebサイトをチェックしてみてください。