NEW DEVICES
楽曲をリアルタイムに再構築できる、DJ/マシン・ライブのためのオーディオ・ルーパー、alter.audio「Timetosser」
alter.audioというオランダ・ユトレヒトの新興メーカーが、初の製品となる「Timetosser(タイムトサー)」を発表。Kickstarterで予約販売を開始しました。
一見、ビデオ・スイッチャーを思わせるルックスの「Timetosser」は、入力音をテンポ/ノート長に沿った形でリアルタイムにプレイできるオーディオ・ルーパー。alter.audioは、「オーディオをリアルタイムに“リシーケンス”できるデバイス」とアピールしています。使用方法はとてもシンプルで、ミキサーやオーディオ・インターフェースを接続して楽曲を再生すれば、「Timetosser」は入力音をサンプリングしてテンポを検知。サンプリングされた楽曲は、テンポに合わせて自動的にスライス&キー・スイッチにアサインされ、ユーザーはトリガー/ループ/ディレイ/組み替えといった操作をリアルタイムに行うことができます。テンポを自動的に検知してくれる「Timetosser」ですが、MIDI入力やシンク入力(Gate入力)にも対応しているので、DAWやElektronのようなスタンドアローン・マシン、モジュラーシンセなどに同期させることも可能。ギター用のルーパー・ストンプはたくさんありますが、DJプレイ/マシン・ライブのためにデザインされた新感覚のオーディオ・ルーパー、それが「Timetosser」なのです。
機能的には比較的シンプルな「Timetosser」ですが、そのぶんオーディオの品質にはこだわっているようで、入出力は24bit/192kHz対応。USB端子でコンピューターと接続することで、オーディオ・インターフェースとしても使用できる設計になっているのもポイントです。また、詳細はアナウンスされていませんが、同名のDAW用プラグイン(VST/AU対応)も提供されるもようで、そのコントローラーとして使用することも可能。DJ/ライブだけでなく、楽曲制作やリミックスでも大いに活躍してくれそうです。
「Timetosser」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 楽曲をリアルタイムに“リシーケンス”できるステレオ・オーディオ・ルーパー
- 32bit/180MHzの高性能なARMプロセッサーによるリアルタイム・オーディオ処理となめらかなビジュアル・フィードバック
- 16個のフルカラーLEDバックライト内蔵キー・スイッチ
- 24bit/192kHz対応のオーディオ入出力(フォーン端子)
- MIDI入力/シンク入力(Gate入力)兼用のミニ端子
- USB端子にコンピューターを接続することでオーディオ・インターフェースとしても使用可能
- DAW用プラグイン「Timetosser」(VST/AU対応)も提供予定。そのコントローラーとしても機能
- USB電源
- 横幅200mm×奥行き120mm×厚み25mm/重量380g
Kickstarterでの「Timetosser」の予約販売価格は295ユーロで、150台限定のスーパー・アーリーバード価格は265ユーロ、250台限定のアーリーバード価格は279ユーロ。このほかにも複数台同時購入など、さまざまなプレッジが用意されています。気になる出荷時期は、2020年11月を予定しているとのこと。さらなる詳細は、Kickstarterのキャンペーン・ページをご覧ください。