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teenage po modular 400に、EMS Synthiのようなマトリクス・パッチを追加する「POM-400 MATRIX KIT」
昨年発売されたteenage engineering謹製のモジュラー・シンセ、pocket operator modular。DIYキット形式を採用することで実現した優れたコスト・パフォーマンスと、いかにもteenage engineeringらしいデザイン性の高さで、発売以来世界的に人気を集めています。つい先日、一部ハードウェアの改良が実施されたの同時に、品薄だった在庫もようやく潤沢になり、興味を持っている人も多いのではないでしょうか(tennage engineeringのオンライン・ストアでのみ販売されているpocket operator modularですが、85ドル以上であれば送料無料で購入できます)。
そんなpocket operator modularの機能を拡張するオプションが、サード・パーティーから登場しました。技術者のデイヴ・ヴォンドル(Dave Vondle)氏が開発した「POM-400 MATRIX KIT」は、pocket operator modular 400にEMS Synthiのようなマトリクス・パッチ機能を追加するハードウェア・オプション。このオプションを取り付ければ、パッチ・ケーブルではなくピンを使って、縦横無尽にパッチを組むことが可能になります。
デイヴ・ヴォンドル氏によれば、「POM-400 MATRIX KIT」はハンダ付けなしで簡単に取り付けられるとのことで、マトリクス・パッチはpocket operator modular 400の上部に備わる形になります。pocket operator modular 400のパネルで行えるパッチはすべて、マトリクス・パッチ上でピンを使って行うことができ、ケーブルによるパッチとマトリクス・パッチを併用することも可能。マトリクス・パッチの品質にもこだわっているようで、EMS SynthiやVCS3と同じスイスGhielmetti製のパッチ盤を使用しているとのことです。
気になる販売価格は700ドルで、デイヴ・ヴォンドル氏によれば材料費だけで646.03ドルかかっているとのこと。pocket operator modular 400と合わせると約1,300ドルということになりますが、その価格でマトリクス・パッチ機能を搭載したモジュラーシンセが手に入ることを考えると、コスト・パフォーマンスはかなり高いと言えるのではないでしょうか。この記事を制作している時点で、すぐに出荷ができる在庫が4つあるという「POM-400 MATRIX KIT」。興味のある人は、ぜひデイヴ・ヴォンドル氏のWebサイトをチェックしてみてください。YouTubeでは、「POM-400 MATRIX KIT」の取り付け方法が解説されたビデオも公開されています。