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ジョイスティックでモジュラーシンセを操れるCVコントローラー、Life is Unfair Audio Devices「Potential」
イギリス・カーディフのストンプ・メーカー Life is Unfair Audio Devicesが、新製品「Potential(ポテンシャル)」の販売を開始。最初のバッチは早々に品切れになってしまうなど、欧米のシンセ・マニアの間で注目を集めています。
一見、ゲーム用コントローラーのようなルックスの「Potential」は、ジョイスティック操作でCVを出力できるコントローラー。下部に360°回転の大型ジョイスティックを搭載し、横軸(X)/縦軸(Y)の位置に応じた2つのCVを出力します。CVのレンジは0〜5Vで、ジョイスティックと同じ面に3.5mm、背面にフォーンの2種類の端子を装備。電源は9VのDCアダプターで(別売。センターマイナス)、残念ながら電池駆動には対応していませんが、それでもケース/ラックの外からモジュラーシンセをコントロールできるのは便利そうです。
「Potential」には「Pineal Grand(ピニアル・グランド)」という姉妹機も用意されており、こちらはジョイスティック操作でエクスプレッション信号を出力できるコントローラー。「Potential」同様、360°回転の大型ジョイスティックを搭載し、横軸(X)/縦軸(Y)の位置に応じた2系統のエクスプレッション信号を出力します。キーボード用のエクスプレッション・コントローラーというと、フット・ペダル型が一般的ですが、「Pineal Grand」は異なるエクスプレッション信号を2つ同時に出力でき、ジョイスティックから指を離せば値を固定できるのがポイント。背面に備わった端子はTRSフォーンで、パッシブ仕様のため、電源不要というのも魅力的です。Life is Unfair Audio Devicesによれば、エクスプレッション入力にTSフォーンを採用しているLine 6の製品には非対応とのことですが、ボス、Electro-Harmonix、Triungulo Lab、Strymonといったメーカーのストンプはテスト済みとのことです。
手作業のハンダ付けによって製作され、筐体のデザインはスクリーン印刷で仕上げられているという「Potential」と「Pineal Grand」。販売価格は「Potential」が110ポンド、「Pineal Grand」が90ポンドとなっています。詳細については、Life is Unfair Audio DevicesのWebサイトをご覧ください。