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SUPERBOOTH20: 新感覚の“モジュラー・グルーヴ・ボックス”、ALM/Busy Circuits「System Coupe」がデビュー
今年は『SUPERBOOTH20 Home Edition』と題して、オンラインで開催されている世界最大のシンセサイザーの祭典、『SUPERBOOTH』。多くのメーカーが『SUPERBOOTH20 Home Edition』に合わせて新製品を発表していますが、ALM/Busy Circuitsは同社初のモジュラー・システム、「System Coupe(システム・クーペ)」をお披露目しました。

Commodore 64、ヤマハ DX、カシオ FZ、AKAI S950など、1980年代の電子楽器にインスパイアされたユニークなモジュールで知られるイギリスのガレージ・メーカー、ALM/Busy Circuits。中でも8ch仕様のクロック/モジュレーション・ソース、Pamela’s NEW Workoutは、Eurorackの世界では定番モジュールとして多くのユーザーに愛用されています。そんな同社が『SUPERBOOTH20 Home Edition』のタイミングで発表した「System Coupe」は、3U/84HPのオールインワン・モジュラー・システム。プレス・リリースでは、「デジタル・テクノロジーとアナログ・テクノロジーの両方を融合した、モダンな“モジュラー・グルーヴ・ボックス”」と謳われています。
百聞は一見にしかず、まずは公式のイントロ・ビデオをご覧ください。
「System Coupe」 は、ALM/Busy Circuitsオリジナルのパワード・ケースに、Pamela’s NEW Workout、Squid Salmple、Quaid Megaslopeなど、同社を代表するモジュールを計11種類搭載。MIDI to CVインターフェース、クロック/モジュレーション・ソース、マルチ・チャンネル・サンプラー、デジタル・オシレーター、ミキサー/VCAといったモジュールがバランスよく配され、中には昨年の『SUPERBOOTH19』で初披露されたアナログ・フィルター「MCF」、Mutable Instruments Linksのようなユーティリティー・モジュール「Milton」、パッシブ・マルチプル「Mult」という新作モジュールも3製品含まれています。


「System Coupe」がユニークなのは、ノートとゲート長をステップごとにプログラムして使うような普通のシーケンサーを搭載せず、2種類の“モジュレーション・ソース”(Pamela’s NEW WorkoutとQuaid Megaslope)をシステムの中心に据えている点。この2つのモジュールを駆使して、サンプラー/オシレーター/フィルターを縦横無尽にモジュレートし、従来のシーケンサーの枠に縛られずに自由にプレイしよう…… というのが「System Coupe」のコンセプトのようです(もちろん、Quaid Megaslopeをステップ・モードで使えば、普通のシーケンサーのようにパターンを作ることもできます)。スタンドアローンで十分楽しめそうな「System Coupe」ですが、MIDI to CVインターフェース(mmMidi/mmT)を搭載しているので、他の楽器と組み合わせることも可能。DAWに接続し、外部音源(8chのマルチ・チャンネル・サンプラー&ウェーブテーブル・シンセサイザー)として使用することもできます。
Elektronやvolcaなどを使ってマシン・ライブをしている人の、モジュラー・ワールドへの第一歩としても最適な“モジュラー・グルーヴ・ボックス”、「System Coupe」。販売は既に開始されており、北米での価格は2,399ドル(約26万円)となっています(計23本のパッチ・ケーブル、MIDI DIN to TRS変換ケーブル、サンプル・ライブラリーが収録されたSquid Salmple用のUSBメモリなどが付属)。さらなる詳細は、ALM/Busy CircuitsのWebサイトをご覧ください。
