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ドラム・サンプラーの名機、AKAI MPC2000XLを忠実に再現したソフト音源、「vMPC2000XL」が無償公開

izmar”というオランダのデベロッパーが、ソフトウェア音源「vMPC2000XL」を公開しています。

izmar - vMPC2000XL

vMPC2000XL」は、その名のとおりAKAI MPC2000XLをイミュレートしたソフトウェア音源。今から約20年前、1999年に発売されたMPC2000XLは、多くのアーティスト/プロデューサーが愛用したサンプリング・ドラム・マシンの名機です。「vMPC2000XL」は、その機能とユーザー・インターフェースを細部に至るまで忠実に再現(ディスプレイの表示や機能は、実機と100%イコールを目指して開発されたとのこと)。APS/ALL/PGM/SND/MID/WAVなど、実機が対応するほとんどのファイル・フォーマットの読み込み/保存をサポートしており、WAVファイルへのマルチトラック・オフライン・レンダリングにも対応しているとのことです。

MPC2000XLの完璧なイミュレーターという印象の「vMPC2000XL」ですが、開発元の“izmar”によれば、内部のシグナル・パスやアナログ入出力(AD/DAコンバーター)はイミュレートせず、実機の音色を再現するソフトウェア音源ではないとのこと。「vMPC2000XL」がフォーカスしているのは、あくまでも“機能とユーザー・インターフェース”のようで、Webサイトには「ビートの作成やサウンドの管理は簡単ではなく、すべてが非常に扱いにくいです」との注釈が記してあります。したがって、決して万人向けのソフトウェア音源ではなく、”オリジナルMPC2000XLを使っていた人が、その操作感を懐かしむためのもの”と捉えた方がいいかもしれません。

vMPC2000XL」は、Mac/Windows/Linux対応で、“izmar”のWebサイトから無償でダウンロードすることが可能。Githubではソース・コードも公開されています。

izmar - vMPC2000XL

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