NEWS & INFO
音楽から映像を生成するビデオ・シンセサイザーの新製品、Critter & Guitari「EYESY」がデビュー
Critter & Guitariが新製品、「EYESY(アイシー)」を発表。音楽から映像を生成するビデオ・シンセサイザーの次世代モデルが遂にデビューをはたします。
Pocket PianoやOrganelleで知られるアメリカ・ニューヨークの電子楽器メーカー、Critter & Guitari。同社の久々の新製品となる「EYESY」は、音楽から映像を生成するコンパクトな新型ビデオ・シンセサイザー。ビデオ・シンセサイザーというと難しそうですが、Critter & Guitariの製品らしくその使い勝手はシンプルで、ステレオ・ミニ端子のオーディオ入力にミキサーやシンセサイザー/電子楽器の出力を繋ぎ、あとは5つのノブとボタンを操作して生成される映像をコントロールするだけ。「EYESY」には“モード”と呼ばれるパターン・ジェネレーター(映像生成のアルゴリズム)が複数備わっており、様々なタイプの映像を生み出すことが可能になっています。
これだけだったらCritter & Guitariの初期のビデオ・シンセサイザー、Video ScopeやRhythm Scopeとあまり変わりありませんが、「EYESY」にはユーザー(特にマシン・ライブで使う人)が“欲しい!”と思う機能がしっかり盛り込まれているのがポイント。例えば、ボタン/ノブを操作して生成した映像は“シーン”として保存/呼び出すことができ、各パラメーターは外部からのMIDIコントロールにも対応、保存した“シーン”をMIDIプログラム・チェンジで切り替えることも可能になっています。また、ボタンひと押しで映像を静止画として保存することもでき、HDMIだけでなくコンポジットの映像出力を備えているのも、古いブラウン管のモニターに表示させたいときに嬉しい仕様と言えるでしょう。「EYESY」の“モード”は完全にオープン・ソースなので、Pythonによってオリジナルの映像生成アルゴリズムを作成することも可能。まさに無限大の可能性を持ったビデオ・シンセサイザーと言えそうです。
「EYESY」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 入力されたサウンドから様々な映像を生み出すビデオ・シンセサイザー
- 複数の映像生成アルゴリズム=“モード”を搭載
- 5つのノブとボタンで直感的に映像をコントロール可能
- ノブ/ボタンの設定を保存/呼び出すことができる“シーン”
- 各パラメーターは外部からのMIDIコントロールにも対応。MIDIプログラム・チェンジによって“シーン”を切り替えることも可能
- ボタンひと押しで映像を静止画として保存
- “シーン”をはじめとするすべてのリソースは、Webブラウザー・ベースのユーザー・インターフェースで管理
- Pythonによってオリジナルの“モード”を作成することも可能
- Raspberry Pi Compute Module 3(1.2GHz CPU/1GB RAM)
- OSや“モード”は8GBのMicro SDに保存(Micro SDスロットを搭載)
- HDMIおよびコンポジット映像出力
- ステレオ・ミニ端子のオーディオ入力
- ミニ端子のMIDI入力
- USB MIDIにも対応(USB-WiFiアダプターが同梱)
- ゴム足付きの粉体塗装アルミニウム製筐体
- 横幅15.24cm×奥行8.9cm×高さ5.6cm
- 100V〜240V対応の電源アダプターが同梱
「EYESY」は、Kickstarterで予約販売が始まっており、価格は295ドル(一般販売時の予価は395ドル)。2020年6月出荷開始予定とのことです。さらなる詳細は、Kickstarterのキャンペーン・ページをご覧ください。