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NAMM 2020: Clavia、新型パフォーマンス・シンセ「Nord Wave 2」を発表…… VA/サンプル/FM/ウェーブテーブル音源を搭載
今年も盛大に開催された世界最大の楽器のトレード・ショー、『The NAMM Show』。Clavia DMIは、新製品「Nord Wave 2」を発表しました。
伝統のNordレッドに身をまとった「Nord Wave 2」は、61鍵キーボードを搭載した4パート/48音ポリフォニック仕様の新型シンセサイザー。“パフォーマンス・シンセサイザー”を謳っていることからも分かるとおり、プロダクション・ユースよりもプレーヤーをターゲットにした製品のようですが、音源部分はなかなか強力な仕様になっています。核となるサウンド・エンジンは、ヴァーチャル・アナログ、サンプル、FM、ウェーブテーブルという異なる4タイプを搭載。ヴァーチャル・アナログは、Nord Lead直系の高機能なもので、サンプルはNord Sample Editor 3を使用することでユーザー・サンプルの読み込みにも対応しています。4パート仕様の「Nord Wave 2」では、パートごとに任意のサウンド・エンジンを選択し、自由にレイヤーさせることが可能。ミキサーのような専用のレイヤー・セクションを備えているのも「Nord Wave 2」の特徴で、各パートのボリュームなどを直感的に操作できるようになっています。秀逸なのが、オシレーター・セクションに専用のOLEDディスプレイが備わっている点で、オシレーター波形を視覚的に確認することが可能。複数のモードを持った強力なアルペジエーターも搭載しています。
「Nord Wave 2」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 4パート/48音ポリフォニックのパフォーマンス・シンセサイザー
- ヴァーチャル・アナログ、サンプル、FM、ウェーブテーブルという4種類の異なるサウンド・エンジンを搭載
- サンプル・エンジンは1GBのメモリーに高品位なライブラリーを収録。Nord Sample Editor 3経由でユーザー・サンプルの読み込みにも対応
- Minimoogのトランジスター・ラダー・フィルターのイミュレーションを含む、6種類のフィルターを搭載。専用のADSRエンベロープも装備
- 5種類の波形を選択できる同期対応のLFOとAD/ARエンベロープを搭載。柔軟なモジュレーション・ルーティング
- パートごとに独立したエフェクト・セクション。ヴィンテージ・ストンプのモデリングを含むFX、ドライブ付きのEQ、ディレイ、リバーブ
- ポリフォニック・トリガー・モード/ゲート・モードを備えた高機能なアルペジエーター
- パラメーターのモーフィング/インパルス・モーフィング機能
- セミ・ウェイテッド仕様の61鍵キーボード(アフタータッチ対応)
- 他のNordインストゥルメントと同様、スウェーデン・ストックホルムで手作業で生産
「Nord Wave 2」は、2020年春に出荷が開始される予定で、北米での販売価格は3,999ドルとなっています。さらなる詳細は、Clavia DMIのWebサイトをご覧ください。