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Studio Electronics、Midiminiの30周年記念モデル「Midimini V30」を発売…… パッチ端子も備えた現代的な仕様に
アメリカの老舗シンセサイザー・メーカー Studio Electronicsが、新製品「Midimini V30」を発表しました。「Midimini V30」は、Midiminiの誕生30周年を記念して発売される製品です。
1989年に発売されたオリジナルMidiminiは、“ラックマウント仕様/MIDI搭載Minimoog”として、世界中のミュージシャン/アレンジャー/マニピュレーターの間で人気を博しました(初期のモデルはMinimoog実機の回路が使用され、“Midimoog”という製品名で発売されました)。今回誕生30周年を記念して発売される「Midimini V30」は、Midiminiの単なる復刻版ではなく、現代風に機能強化が図られているのがポイントです。
オリジナルMidiminiとの大きな違いと言えるのが、フロント・パネルの下部に3.5mmのパッチ端子が計14基搭載されている点で、これによりMoog Music Matriarch/Grandmotherのようにモジュラー・シンセサイザーと簡単に接続できるようになっています。搭載されているパッチ・ポイントは以下のとおりで、外部シーケンサー/キーボードからCV/Gateでコントロールできるだけでなく、オシレーターやノイズ、LFO、エンベロープなどを取り出すことも可能。Midiminiと言うと“MIDI音源”というイメージが強いですが、新しい「Midimini V30」はモジュラー・シンセサイザーとしても魅力ある製品に仕上げられています。
- モジュレーターCV出力
- LFO出力(アッテネーター付き)
- オシレーター・メインCV入力(±10V)
- OSC 1 CV入力(メインCV入力/ピッチ設定に加算)
- OSC 2 CV入力(メインCV入力/ピッチ設定に加算)
- OSC 3 CV入力(メインCV入力/ピッチ設定に加算)
- ノイズ出力
- OSC 1 CV出力
- エクスターナル入力(アッテネーター付き)
- VCF CV入力
- ENV 2 CV出力(アッテネーター付き)
- ENV 2 Gate入力(0〜10V)
- ENV 2 Gate出力(0〜10V)
- VCA CV入力(この端子に入力すると、ENV 2とのノーマル接続が遮断)
基本的にはMidiminiを踏襲している「Midimini V30」ですが、LFOではローランド SE-02の波形が選択できるようになり、ミキサー部にはBoomstar Modular Ampのサチュレーション回路が搭載されるなど、その他の機能も細やかにブラッシュ・アップされています(Studio ElectronicsのWebサイトには、オリジナルMidiminiとの比較表が掲載されています)。筺体サイズはMidiminiと同じ4Uで、もちろんMIDI端子も装備した「Midimini V30」。北米での価格は2,999ドルで、既に出荷が開始されているとのこと。さらなる詳細は、Studio ElectronicsのWebサイトをご覧ください。