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“携帯型音楽制作マシン”としても使える携帯型ゲーム機、Analogue「Pocket」が発表…… あのNanoloopを標準搭載
アメリカ・シアトルのゲーム機メーカー Analogueが、新製品「Pocket(ポケット)」を発表。ゲームボーイ互換の携帯型ゲーム機である「Pocket」は、同時に“携帯型音楽制作マシン”でもあり、なんとあのNanoloopを標準で搭載。世界中で大きな話題になっています。
“A tribute to portable gaming”が開発コンセプトという「Pocket」は、ゲームボーイに代表される古き良き携帯型ゲーム機を、最新のテクノロジーで実現したガジェット。基本的なデザインはゲームボーイを踏襲しており、縦型筐体の上部にディスプレイ、下部に十字キーと各種ボタンを装備。背面にはカートリッジ用スロットが備わり、2,780以上のゲームボーイ/ゲームボーイカラー/ゲームボーイアドバンス用タイトルがそのまま遊べるとのこと。さらにカートリッジ・アダプターを装着すれば、ゲームギアやネオジオポケットカラー、Atari Lynxといった他の携帯型ゲーム機用タイトルにも対応するとのことです。
「Pocket」はその機能を2基のFPGAによって実現しており、うち1基はデベロッパー用に搭載したものとのこと。従って今後、サード・パーティーから新たに開発された対応ソフトウェア/ハードウェアの登場も期待できます。ディスプレイは、ゲームボーイの10倍の解像度になる1,600×1,440ピクセル/615ppiの3.5インチLCDを搭載。色の正確性やダイナミック・レンジ、明るさはプロ品質とのことで、“かつてこれほどハイ・レベルなディスプレイを搭載したゲーム機は無かった”とアピールしています。
そして大注目なのが、Nanoloopを標準で搭載している点。1990年代終わり、Oliver Wittchow氏によって開発されたNanoloopは、ゲームボーイで動作するミニマムな音楽制作ソフト。チップチューナーを中心に人気を集めたNanoloopは、後にiOS/Android版もリリースされ、今年専用機が発表されたのも記憶に新しいところです。「Pocket」では、そんなNanoloopを標準で搭載。ゲームだけでなく、曲作りも行えるユニークなガジェットに仕上げられています。
「Pocket」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 古き良き携帯型ゲーム機を最新のテクノロジーで実現したガジェット
- 2,780以上のゲームボーイ/ゲームボーイカラー/ゲームボーイアドバンス用カートリッジに対応
- カートリッジ・アダプターの装着によって、ゲームギア/ネオジオポケットカラー/Atari Lynx用カートリッジにも対応
- 音楽制作ソフト、Nanoloopを標準搭載
- 2基のFPGAを搭載(うち1基はデベロッパー用)
- オリジナル・ゲームボーイの10倍の解像度となる1,600×1,440ピクセル/615ppiの3.5インチLCD。プロ品質の色の正確性/ダイナミック・レンジ/明るさを実現
- すべてのボタンはマッピング対応
- ステレオ・スピーカー
- ステレオ・ミニ端子のヘッドフォン出力
- microSDカード・スロット
- リチウム・イオン・バッテリーを内蔵
- 充電用のUSB-C端子
- オリジナル・スタイルのリンク・プラグ
- 専用ドック「Dock」によって、HDMI出力やBluetooth/USBコントローラーにも対応(オプション)
ゲーマーならずとも注目の新ガジェット、「Pocket」。価格は199ドルで、2020年の出荷を予定しているとのこと。当初の生産は限定数になるようなので、気になる方はメール・ニュースに登録しておいた方がいいかもしれません。さらなる詳細は、AnalogueのWebサイトをご覧ください。