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ニコライ・トーマ、開発中のパフォーマンス・サンプラー「ECSTASEQUENCE」をお披露目
ドイツ・ベルリンをベースに活動するDJ/プロデューサー、ニコライ・トーマ(Nicolai Toma)が、オリジナルの電子楽器「ECSTASEQUENCE(エクスタシーケンス)」を発表。注目を集めています。
音楽活動と並行し、デザイナーとしても数々の作品を発表しているニコライ・トーマ。今回、自身のWebサイトやInstagramでお披露目した「ECSTASEQUENCE」もデザイン・ワークの一環のようですが、商品として世に出すことも見据えているようで、欧米のメディアの中には“間もなく量産される”と伝えているところもあります。
Elektronマシンのような横型筐体を持つ「ECSTASEQUENCE」は、シーケンサーを備えたコンパクトなパフォーマンス・サンプラー。ニコライ・トーマによれば、“クリエイティブな作業に『集中』と『制限』をもたらすハードウェア・マシンへの需要が高まっている”ことが開発動機のようで、“「ECSTASEQUENCE」はスタジオやステージでのサンプルの扱いを改善する直感的なマシン”とのことです。
「ECSTASEQUENCE」は、ユーザー・サンプルのレコーディング/プレイバックに対応するのはもちろん、TB-303やJUNO-6といった名機のプリセット・サンプルも用意されるとのこと(プリセット・サンプルをロードした際は、大型のディスプレイに実機のグラフィックが表示されるもよう)。シーケンスをプログラムする『シーケンサー・モード』では、下部に備わった16基のエンコーダーを使って、ステップごとのピッチを直感的に設定することが可能。おもしろいのが、16基のエンコーダーがタッチ・センシティブ仕様になっている点で、『シーケンサー・モード』では触れるだけでサンプルをプレビューでき、『オクターブ・モード』という別のモードに切り替えれば、エンコーダーで音階演奏することも可能になっています。音階演奏時のプレイヤビリティーを考慮し、上段のエンコーダーと下段のエンコーダーがズレたレイアウトになっているのもユニークで、単音だけでなくコード演奏にも対応。もちろん、エンコーダーを使った演奏を、そのままシーケンサーにレコーディングすることもできます。
開発にあたって、12人のミュージシャン(男女比半々、7つの異なる国籍を持つ人たち)にインタビューを行ったという「ECSTASEQUENCE」。詳しいスペックや発売時期/価格など不明な点は多いですが、今後の展開が楽しみなマシンという印象です。興味のある方は、ニコライ・トーマのWebサイトをご覧ください。Instagramでは、サウンドも試聴できます。