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プラグインとしても使えるようになった新しいReason、「Reason 11」の販売が遂に開始…… 99ドルから
先月末の衝撃的な発表から一ヶ月。Reasonの新バージョン、「Reason 11」のダウンロード販売が遂に開始されました。今回の「Reason 11」のリリースは、Reasonの長い歴史の中でも分岐点とも言える大きな出来事で、本バージョンからユーザーは、ReasonをVST/AUプラグインとしても使用することが可能に(!)なります。愛用のDAWで、Reasonの膨大かつ定評ある音源/エフェクトをプラグインとして使用できるというのは、きっと多くの人にとって魅力的なのではないでしょうか。「Reason 11」の発表に合わせて、開発元のPropellerhead Softwareは、社名を“Reason Studios”に変更。このことからも相当気合いの入った製品であることが伺えます。

Ableton Live上で動作する『Reason Rack Plugin』
「Reason 11」には、これまでどおりDAWとして使用できるスタンドアローン版と、DAW用のプラグインとして使用できる『Reason Rack Plugin』という2種類のバージョンが同梱されます。さらには、インストゥルメント・バージョンと、エフェクト・バージョンの2タイプが存在。『Thur』や『NN-XT』といった音源を使用する場合はインストゥルメント・バージョンを、『RV-7』をはじめとするエフェクトを使用する場合はエフェクト・バージョンを選択します。『Reason Rack Plugin』 は、Reasonのファイル・フォーマットであるRiFillもサポートしており、定評あるファイル・ブラウザーも搭載、オプションのReason Extensionにも対応。まさしくReasonがそのままプラグインになったと言ってもいいでしょう(ただし現状、『Reason Rack Plugin』でのサンプリングは不可)。プラグイン・フォーマットは現在、VST 3のみに対応していますが、年内にAUをサポートするとアナウンスされています。

強力なソフトウェア・モジュラー・シンセサイザー『Complex-1』
「Reason 11」の新機能は、『Reason Rack Plugin』の同梱だけではありません。『Quartet Chorus Ensemble』や『Sweeper Modulation Effect』といった新しいデバイスが多数追加され、スタンドアローン版もオートメーション機能やMIDI編集機能が強化されるなど、さらに使いやすく進化しています。

最上位版の“Suite”、標準版の“Standard”、入門版の“Intro”の3つのグレードが用意される「Reason 11」。『Reason Rack Plugin』はすべてのグレードに含まれ、デバイスの数や収録サンプルの容量などが違いになっています。気になる価格は、“Suite”が599ドル、“Standard”が399ドル、“Intro”が99ドル。安価な“Intro”と言っても、音源とエフェクトが11種類ずつ、サウンドが2.6GB以上含まれるので、単純にプラグインとしても見てもそのコスト・パフォーマンスは非常に高いと言っていいでしょう。さらなる詳細は、Reason StudiosのWebサイトをご覧ください。