Feature Image

NEWS & INFO

Native Instruments、MASSIVE Xの販売を開始 〜 次の10年を担う超強力ソフト・シンセが遂にデビュー

Native Instrumentsが大型新製品、MASSIVE Xの販売を開始しています。

Native Instruments - MASSIVE X

昨秋、KOMPLETE 12と同じタイミングで発表されたMASSIVE Xは、大ヒット・ソフトウェア・シンセサイザー MASSIVEの後継バージョン。パワフルで有機的なサウンド、シンプルで直感的なユーザー・インターフェースというオリジナルMASSIVEの特徴はそのままに、まったく新しいソフトウェア・シンセサイザーとして生まれ変わりました。

Native Instruments - MASSIVE X

完全に刷新されたユーザー・インターフェースは、上段がオシレーター/ノイズ・ジェネレーター/フィルター/エフェクター、下段がモジュレーション・ソース(エンベロープやLFOなど)という分かりやすい構成。サウンドの源となるのは、左上に2基用意されたウェーブテーブル・オシレーターで、最初のバージョンでは厳選されたウェーブテーブル波形を170種類収録。単に波形を選択するだけでなく、10種類用意された“オシレーター・モード”を切り替えることによって、様々なバリエーションを生み出すことが可能になっています(モードによっては、さらに複数の“サブ・モード”を選択することが可能)。ウェーブテーブル・オシレーターのすぐ下には、2基のフェーズ・モジュレーション・オシレーターと1基の補助オシレーターも搭載。下段のモジュレーション・ソースに頼らずに、オシレーター内部で位相などを変調できる設計になっています(このフェーズ・モジュレーション・オシレーターも、ウェーブテーブル波形を選択可能)。

Native Instruments - MASSIVE X

MASSIVE Xの核となる2基のウェーブテーブル・オシレーター

オシレーターの右側には2基のノイズ・ジェネレーターが備わっており、それぞれノイズ・ソースを選択することが可能。ノイズ・ソースは、ホワイト・ノイズなどのシンプルなものに加えて、雨のようなノイズや鳥の鳴き声のようなノイズなど、100種類以上のノイズが用意され、パーカッション系の音色やSEのサウンド・ソースとしても活躍。その右側には、MASSIVE Xのために開発された8種類のフィルターが備わり、これらも複数のモードを切り替えることが可能。伝統的なローパス/ハイパス/バンドパス・フィルターやコム・フィルターはもちろんのこと、選択した2種類のフィルターをパラレル/シリアルで組み合わせることも可能になっています。

Native Instruments - MASSIVE X

2基のノイズ・ジェネレーターと新開発の8種類のフィルターを搭載

フィルターの右側には、3基のインサート・エフェクト・スロットが用意され、任意のエフェクトをアサインすることが可能。ユニークなのが、エフェクトだけでなくオシレーターもインサートできる点で、メインのウェーブテーブル・オシレーターを使用せずに、“インサート・オシレーター”をサウンド・ソースとして使うこともできます。エフェクト・スロットにインサートできるオシレーターは、サイン波や矩形波、PWM対応のパルス波、鋸波といった伝統的な波形を選択でき、MASSIVE Xをシンプルな減算式のシンセサイザーとして機能させることが可能。複数の“インサート・オシレーター”を組み合わせれば、FM音源のようなアルゴリズムを作ることもできます。また、インサート・エフェクト・スロットとは別に、3基のユニット・エフェクト・スロットも用意され、こちらは最終段のマスター・エフェクトとして活躍。ディレイ、リバーブ、ディストーション、フランジャーなど、あらゆる種類のエフェクトが用意されています。

上段と下段の間の黒い部分は、オーディオ・ルーティングを設定するためのセクションで、ウェーブテーブル・オシレーター、ノイズ・ジェネレーター、フィルター、インサート・エフェクト・スロットなどを縦横無尽にルーティングすることが可能。メインのウェーブテーブル・オシレーターで、もう一方のウェーブテーブル・オシレーターを変調したり、モジュレーション・ソースをルーティングして、LFOをサウンド・ソースとして利用することも可能になっています。

Native Instruments - MASSIVE X

下段では最大9種類のモジュレーション・ソースを設定可能

そして下半分のセクションでは、9種類のモジュレーション・ソースを設定することが可能。標準的なエンベロープやLFOに加えて、異なる波形をモーフィングできる“スイッチャーLFO”や“ランダムLFO”など多彩なモジュレーション・ソースが用意されており、選択したモジュレーション・ソースをさらに別のモジュレーション・ソースで変調することもできます。モジュレーション・ソースの下の黒い部分は、“Performer”と呼ばれるシーケンス機能を利用するためのセクションで、MASSIVE Xでは最大8小節のモジュレーション・シーケンスを作成することが可能。作成したモジュレーション・シーケンスは12種類、1オクターブ分の鍵盤にアサインし、外部MIDI機器などから自由にトリガーすることができます。さらには受信したMIDIデータをモジュレーション・ソースとして利用するための“Tracker”と呼ばれる機能も装備しています。

Native Instruments - MASSIVE X

最大8小節のモジュレーション・シーケンスを設定できる“Performer”機能

オリジナルMASSIVEの開発チームがゼロから取り組み、遂に完成させた新世代ソフトウェア・シンセサイザー、MASSIVE X。オンラインでの販売は本日から始まっており、フル・バージョンの価格は24,800円、MASSIVE正規ユーザーのクロスグレード価格は18,800円となっています。なおMASSIVE Xは、KOMPLETE 12、KOMPLETE 12 ULTIMATE、KOMPLETE 12 ULTIMATE Collector’s Editionにも含まれるため、KOMPLETE 12シリーズを所有していない人は、2019年7月1日12:00まで実施されている『SUMMER OF SOUND』プロモーションを利用するのもいいかもしれません。MASSIVE Xについて詳しくはこちら、『SUMMER OF SOUND』プロモーションについて詳しくはこちらをご覧ください。

Native Instruments - MASSIVE X

デヴィッド・ボウイやニルヴァーナの作品で知られるエンジニア、ジョナサン・ワイナーのマスタリング・セミナーの配信がスタート…… 1月19日までオンラインで受講可能

話題の新世代シンセサイザー teenage enginnering OP-XYが待望の再入荷…… その他のteenage engineering製品も27日まで大規模プロモが実施中

Apple、Logic Pro for Mac 11.1.1をリリース…… Quantec Room Simulatorを搭載した最新バージョンの安定性が向上

Native Instruments KOMPLETE 15アップデート/アップグレード版の初のセールがスタート…… 乃木坂46などで知られる作曲家、杉山勝彦氏のセミナー動画も無料配信

AbletonがBLACK FRIDAYセールをスタート、Live 12や最新のPushが25%OFFで販売中…… 12月3日までの6日間限定

teenage engineeringのCEO、Jesper Kouthoofd氏がOP-XYを携えて来日、Yuri Suzuki氏との対談イベントが開催…… いち早くOP-XYを体験できる展示コーナーも

Auroraのコンセプトを受け継いだ新感覚ディレイ、iZotope「Cascadia」が発売…… 画像編集のマスク処理のような“インテリジェント・ディレイ”が登場

コルグ、nanoシリーズの新作「nanoKEY Fold」を発表…… 昔のケータイのように折りたためる、斬新なデザインのキーボード・コントローラーが誕生

teenage engineering、新製品「OP-XY」を発表…… 誰でも簡単にコード進行を作ることができる、次世代”シーケンス・シンセサイザー”が登場

Sonarworksの音響補正ツール SoundID Referenceが、Universal Audio Apollo Xに対応…… DSPでキャリブレーションすることが可能に

Native Instruments、「Maschine 3」を発表…… iZotope RX直系のステム・セパレーション機能を搭載、MP3などの圧縮オーディオのインポートにも対応

4つのノブでステムをミックスできる“クリエイティブ・ミキサー”、Native Instruments「Traktor Z1 MK2」がデビュー…… Traktor Pro 4が無償バンドル

iZotope、次世代ミキシング・スウィート「Neutron 5」を発表…… 3種類の新モジュールが追加、MPS 7も同時リリース

IK Multimedia、Bösendorfer 214VCをサンプリングしたPianoverseの新作、「Black Pearl B200」をリリース

“どこでも作曲マシン”、「Ableton Move」がデビュー…… バッテリー駆動、スピーカーやマイクも内蔵したコンパクトな音楽制作デバイス

IK Multimedia、TONEXの誕生2周年を記念して、TONEX Pedalのホワイト・バージョンを発売…… 完全数量限定

原音の明瞭度をキープできる画期的な“アンマスク・リバーブ”、iZotope「Aurora」がデビュー…… 画像編集のマスク処理のようなリバーブが登場

来たる10月18日、ジョナサン・ワイナーのマスタリング・セミナー第二弾が開催…… エアロスミスやデヴィッド・ボウイの作品を手がけた匠が、その技を徹底解説

ICON