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MIDIやCV/Gateでサイドチェーン・コンプレッションがかけられるユニークなエフェクター、Suonobuono「nABC」の予約販売が開始
Suonobuonoというスウェーデンの新興メーカーが、ユニークなデスクトップ・コンプレッサー、「nABC」の予約販売を開始しています。
オーディオ・インターフェースのような外観が印象的な「nABC」は、デスクトップ・スタイルのアナログ・コンプレッサー。最大の特徴は、サイドチェーン・コンプレッション(パンピング・エフェクト)にフォーカスして設計されている点で、オーディオ信号はもちろんのこと、MIDI/USBコントロール信号、フット・ペダル、さらにはモジュラー・シンセのCV/Gate信号に至るまで、さまざまなソースをトリガーにコンプレッションをかけることが可能になっています。開発者のStefano Sorrentino(イタリア出身のプロデューサー/技術者)氏によれば、サイドチェーン・コンプレッションのエフェクトとしての効果は素晴らしいものの、そのかかり具合はトリガーとなるソースに支配されてしまっていたとのこと。例えば従来のサイドチェーン・コンプレッションでは、リリースをトリガーとなるソースよりも短くすることができず、またトランジェント・カーブを自由に変化させることもできませんでしたが、「nABC」ではトリガー・ソースに制限されることなく、より柔軟にサイドチェーン・コンプレッションをかけることができるとのことです。
オーディオ入出力はステレオ仕様(フォーン端子)で、核となるコンプレッサーは完全アナログ回路のスタジオ・グレードのものを搭載。パラメーターは、大型ノブを使ってアタック/リリース/スレッショルド/レシオを設定することができ(操作するパラメーターは、下部のタッチ・ボタンで選択)、ノブを取り囲むようにLEDのレベル・メーター(緑色)とリダクション・メーター(赤色)も備えています。そして背面には、USB端子、MIDI入力端子(ステレオ・ミニ端子)、Gate入力/ペダル入力端子、CV入力/外部オーディオ入力端子を装備。USB端子をコンピューターに接続すればDAWのMIDIトラックで、CV/Gate端子をモジュラー・シンセに接続すればLFOなどをトリガー・ソースとして、サイドチェーン・コンプレッションを思うがままにコントロールすることができます。
「nABC」の予約販売は、Kickstarterのクラウドファンディングを使って行われており、Kickstarterディスカウント版(2019年11月発送予定)の価格はSEK3,490(約40,000円)。また、より安価に早く入手できるベータ・テスター・エディション(2019年8月発送予定)も用意されており、こちらの価格はSEK2,990(約34,000円)となっています。さらなる詳細は、Kickstarterのキャンペーン・ページをご覧ください。