SYNTH & MACHINE
コルグ、伝説のシンセサイザーを復刻した「PS-3300FS」を発表…… 約半世紀の年月を経て蘇る、“全鍵ポリフォニック”のモンスター・シンセ
いよいよ今週木曜日にスタートする世界最大の楽器の展示会、『The NAMM Show』。その開幕を前に、コルグが新製品、「PS-3300FS」の開発をアナウンスしました。
『The NAMM Show』目前、とてつもないニュースが飛び込んできました。コルグが本日、開発をアナウンスした「PS-3300FS」は、1977年から1981年にかけて製造されたアナログ・シンセサイザー、PS-3300の復刻モデル。わずか50台のみ生産された48鍵フル・ポリフォニックの伝説のシンセサイザーが、約半世紀の年月を経て遂に蘇ります。
「PS-3300FS」は、オリジナル・モデルの開発を手がけた三枝文夫氏監修のもと、実機のサウンド、機能、外観を忠実に再現。その上で、同時発音数の増加(オリジナル・モデルよりも1音多い49音ポリフォニック仕様)、最大256スロットのパネル・メモリー機能、USB/MIDI端子の実装、専用ライブラリアン・ソフトウェアの提供といったアップデートが施されています。もちろん、スケール・モデルではなくフル・サイズでの復刻であり、製品にはキーボード・ユニットのPS-3010も付属。「PS-3300FS」の発表に合わせ、コルグ アナログ・シンセサイザー・チーフ・エンジニアの山田嘉人氏は、以下のようなコメントを発表しています。
伝説的な名機を蘇らせることは、回路や音を再現するだけでなく、シンセサイザーの哲学とエンジニアリングの本質を学び、習得する作業でもありました。このプロジェクトを通して、我々はコルグの歴史とシンセサイザーの進化を追体験しています。コルグの理念と技術が後世へ受け継がれるきっかけとなる、非常に貴重な経験でした。
コルグによれば、「PS-3300FS」は『The NAMM Show』の会場で正式にお披露目される予定とのことです(注:「PS-3300FS」は、まだ開発中の製品とのことで、コルグのWebサイトには製品情報が掲載されていません)。
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