
NEW PRODUCT
NAMM 2019: Teenage Engineering、低価格/組み立て式のモジュラー・シンセ、「Pocket Operator Modular」を発表
来週木曜日(日本時間:25日(金)の深夜3時)に始まる世界最大規模の楽器のトレード・ショー、『The NAMM Show』。その開幕に先行して、Teenage Engineeringは新製品、「Pocket Operator Modular」を発表しました。

Pocket Operator Modular – 170
今年の『The NAMM Show』、シンセ系の目玉はこれかもしれません。Teenage Engineeringは日本時間の本日2時、新製品「Pocket Operator Modular」を発表、オンライン・ストアでの販売を開始しました。「Pocket Operator Modular」は、アルミ製の組み立て式筐体を採用することで、かつてない低価格を実現した画期的なモジュラー・シンセ。今回リリースされた“Series 1”では、オシレーターやフィルター、シーケンサーなど16種類のモジュールが用意され、人気のEurorackモジュラーと同様、3.5mmのケーブルを使って自由にパッチすることができます。

薄いアルミ製筐体を採用、組み立て式とすることで、かつてない低価格を実現
Teenage Engineering自ら“Poor Man’s Modular(お金が無い人のモジュラー)”と呼ぶ「Pocket Operator Modular」の最大の特徴は、その圧倒的な敷居の低さ。「Pocket Operator Modular」には、「16」、「170」、「400」という3種類のコンフィギュレーションが用意されていますが(もちろん今後、さらに増える可能性があり)、一番安価な「16」の価格は149ドル、ほぼすべてのモジュールが含まれた最上位の「400」でも499ドルという低価格を実現しています。Teenage Engineeringは、「Pocket Operator Modular」開発のスタート・ポイントについて、以下のように述べています。
Pocket Operatorがモジュラー式になりました! これまで、ビギナーにとってモジュラー式の機材の導入には高い壁がありました。高価なうえ、最初にどんなモジュールが必要かを把握するのが難しかったのです。当社では、このPocket Operatorプラットフォームを出発点として、手頃な価格で使用しやすいモジュラー・システムを開発しました(そのため、他のPocket Operatorと同様、音質以外はあらゆる点が廉価版となっています)。
「Pocket Operator Modular」が凄いのは、アルミ製の組み立て式筐体で価格を抑えながらも、機能面では妥協の無いところ。電圧はEurorackモジュラーと互換性があり、パッチ端子のは先述のとおり3.5mmのミニ・ジャックが採用されています。音質面も妥協は無いとのことで、モジュラー入門機としてこれ以上ない仕上がりになっていると言っていいでしょう。Eurorackモジュラーを一式揃えると、ミニマムなシステムでも10万円以上してしまいますが、「Pocket Operator Modular」なら499ドルで基本システムを手に入れることが可能。Eurorackモジュラーと組み合わせることもできるので、拡張性も申し分ありません。

Pocket Operator Modular – 16

Pocket Operator Modular – 400
「Pocket Operator Modular」には、以下の16種類のモジュールが用意され、これらを組み立て式のアルミ製筐体に取り付けて使用します。Pocket Operatorと同じように、各モジュールはケースに入っていないむき出しの状態で、アルミ製筐体の背面から取り付け、前面からノブなどを装着することで、モジュールとして機能するようになります(パッチ端子やノブの機能などは、アルミ製筐体側にプリントされています)。
- 1 – square:矩形波オシレーター。PWM対応(170/400)
- 2 – saw:鋸波オシレーター(400)
- 3 – sine:サイン波オシレーター(400)
- 4 – filter:24dB/octのローパス・フィルター(170/400)
- 5 – env:4ステージ(ADSR)・エンベロープ・ジェネレーター(170/400×2)
- 6 – vca:VCA (170/400×2)
- 7 – mixer:3chミキサー(400)
- 8 – noise:ホワイト・ノイズ・ソース(400)
- 9 – rand:サンプル・アンド・ホールド(400)
- 10 – lfo:矩形波/三角波の出力を備えたLFO (170/400)
- 11 – speaker:アンプ内蔵スピーカー(400)
- 12 – sequencer:16ステップ・シーケンサー(400)
- 13 – mystery module
- 14 – power distro:20出力のパワー・ディストリビューター(170/400)
- 15 – psu:充電池(170/400)
- 16 – keyboard:16ノート・キーボード/シーケンサー(16/170)
今回発売時には、「16」、「170」、「400」という3種類のコンフィギュレーションが用意されます。各コンフィギュレーションに含まれるモジュールは上記のとおりで、「16」は16ノート・キーボード/シーケンサー、「170」は16ノート・キーボード/シーケンサーを備えたモノフォニック・シンセ、「400」は3オシレーター/2エンベロープ/2VCA/16ステップ・シーケンサーを備えた本格的なシンセという内容。「16」は単体では音が出ず、「400」やEurorackモジュラーと組み合わせるためのコンフィギュレーションで、「170」には16ノート・キーボード/シーケンサーが、「400」は16ノート・キーボード/シーケンサーの代わりに16ステップ・シーケンサーが備わっています。現時点では3種類のコンフィギュレーションしかありませんが、今後新しいコンフィギュレーションが登場する可能性も十分にあり、またユーザーの中にはオリジナルのアルミ製筐体を製作して、独自のコンフィギュレーションを構築する人もきっと現れるでしょう(Teenage Engineeringは、モジュールの図面を公開しています)。Teenage Engineeringは、各モジュールの単体販売を年内には開始するとアナウンスしており、“オープンなモジュラー・シンセ”として、その世界はどんどん広がっていきそうです。

Pocket Operator Modularのパッケージ
パッチ・ケーブルや70ページにも及ぶフル・カラー・マニュアルも同梱され、モジュラー・シンセ入門機として最適な製品、「Pocket Operator Modular」。今回はオンライン・ストアのみでの販売となり(既に販売中)、価格は「16」が149ドル、「170」が349ドル、「400」が499ドルとなっています。詳しくは、Teenage EngineeringのWebサイトをご覧ください。