WORLD SYNTHESIZER
WORLD SYNTHESIZER #36:VHSビデオ・テープ型シンセサイザー、「Kasseta」がデビュー
nondestructive.designというガレージ・メーカーが、VHSビデオ・テープ型のシンセサイザー「Kasseta」を発表。注目を集めています。
先月末ロシアで開催された大規模シンセ・イベント『Synthposium 2018』でお披露目された「Kasseta」は、Bastl Instruments Kastle 1.5を元に開発されたガジェット・シンセサイザー。Kastleは、小型筐体にパッチ端子やノブが凝縮されたマイクロ・シンセですが、「Kasseta」では独自レイアウトのPCBによってノブは中央に、パッチ端子は右側にまとめられ、より操作がしやすくなっています。さらに下部には音階演奏に対応するキーボード・スイッチも装備。リチャージャブル・バッテリーや小型スピーカーも内蔵、電源スイッチも装備するなど、Kastleをより本格的なシンセサイザーにモデファイした製品と言えそうです。
そして非常にユニークなのが、筐体にVHSビデオ・テープが採用されている点。ただこれは、現時点ではデザイン的な意味しか無いようで、テープやリールが何かしらの役割をはたしているわけでは無さそうです(もしかしたら今後、VHSビデオ・テープ筐体ならではの機能が盛り込まれるのかもしれません)。
趣味のDIYプロジェクトではなく、発売を目指して開発が行われているという「Kasseta」。今後の展開に注目です。
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