WORLD SYNTHESIZER
WORLD SYNTHESIZER #33:SUPERBOOTHで注目を集めた超小型チップチューン・マシン「hapiNES」と、アシッド・マシン「uAcid8」の予約受付が開始
5月の『SUPERBOOTH 2018』でお披露目され、注目を集めたTwisted-Electronsの新製品、「hapiNES」と「uAcid8」の予約受付が始まりました。
基板むき出しの外観がTeenage Engineering POシリーズを彷彿とさせる「hapiNES」と「uAcid8」は、手のひらサイズの音源内蔵シーケンサー。「hapiNES」は、ファミコンのサウンド・チップ“RP2A07”にインスパイアされたチップチューン・マシン、「uAcid8」は名前のとおりTB-303にインスパイアされたローファイ・アシッド・マシンです。
「hapiNES」はファミコンと同じ4トラック仕様で、三角波ベースと2基のパルス波(パルス・ウィズ可変に対応)、60種類のドラム・サウンド(59種類のプリセット・サウンド+1種類のユーザー・サウンド)と、音源部もファミコンに準じています。一方の「uAcid8」は1トラック仕様ですが、音源部はかなり強力。パルス波、鋸波、三角波の3種類の波形を選択でき、それぞれノーマル、ディストーション、ファット/デチューン、ハーモナイズ/テクノという4種類のモードを切り替え可能。つまり12種類のオシレーターが選択可能で、ウォブル・フィルターやディケイを設定できるエンベロープ、クラッシュ・エフェクトなども備えています。
見た目はオモチャのようですが、その他の機能も充実しており、USB経由でのMIDIコントロールにも対応するほか、VST/AUプラグイン形式のエディター・ソフトウェアも利用可能。POシリーズと互換性のあるシンク入出力端子も備え、単四乾電池2本あるいはUSB端子からの電源供給で動作します。
「hapiNES」と「uAcid8」の共通の特徴は、以下のとおりです。
- 手のひらサイズの音源内蔵シーケンサー
- チップチューン・マシンの「hapiNES」と、アシッド・マシンの「uAcid8」の2製品がラインナップ
- 16ステップのシーケンサーを内蔵
- シーケンサーは、リアルタイム・レコーディング、パターン・コピー/ペースト、キー・チェンジ、パターン・チェインに対応(最大16パターンのチェインに対応。最大256ステップ)
- 18個のボタン、32個のLEDランプ、6基のエンコーダーを装備。LEDランプは輝度を3段階(ビーチ、スタジオ、クラブ)で切り替え可能
- 複数の「hapiNES/uAcid8」や他のマシンを数珠繋ぎできるオーディオ入力/出力端子
- Teenage Engineering POシリーズと互換性のあるシンク入力/出力端子
- USB MIDI対応(シンク、ノート、パラメーター・モジュレーション)
- 専用VST/AUプラグインによるDAWインテグレーション
- 単四乾電池2本あるいはUSB端子からの電源供給で動作
気になる価格は両機とも99ユーロ。予約受付は、Twisted-ElectronsのWebサイトでスタートしており、最初のバッチは2018年9月下旬に出荷されるそうです。さらなる詳細は、Twisted-ElectronsのWebサイトをご覧ください。