WORLD SYNTHESIZER
WORLD SYNTHESIZER #19:約8,000円で買えるパッチ式の楽しい電子楽器、「Ellitone Multi-Synth」が登場
Ellistronicsというアメリカのガレージ・メーカーが、「Ellitone Multi-Synth」というハンドメイドの電子楽器を発売し、注目を集めています。
「Ellitone Multi-Synth」は、木製筐体に身をまとった小さな電子楽器。7種類のシンセシス/オペレーション・モードを選択可能で、両サイドに備わったキーボードとノブを使って演奏できる“ミニ・シンセ”です。両サイドの下部がキーボードとして機能する部分で(左右に2つずつ、計4つ)、ノブはその上側に搭載(ノブも左右に2基ずつ、計4基)。そして中央部が「Ellitone Multi-Synth」の肝となるパッチ・エリアで、ここでどのようにパッチをするかによって、シンセシス/オペレーション・モードとキーボード/ノブの機能が決まります。
パッチ式シンセというと、慣れていない人には難しく感じるかもしれませんが、「Ellitone Multi-Synth」のパッチングは、いわゆるモジュラー・シンセとはまったく違うので心配無用(CVではありません)。下側には5つの入力端子が備わっており(左から、WaveForm、Voicing、Mode Select、Speeds、Rhythms)、上側の6つの出力端子と適当にパッチすれば、シンセシス/オペレーション・モードやキーボード/ノブの機能が変化するのです。販売ページには、各シンセシス/オペレーション・モードのキーボード/ノブの機能を表した図がアップされていますが、きっと前知識なしで適当にパッチした方が楽しめるでしょう。1つだけ覚えておくならシンセシス/オペレーション・モードの選択で、7種類のモードはMode Select入力にどの出力をパッチするかで決まり、何もパッチしなければ“Wavetables”というモードになります。
オーディオ出力はミニ端子で、電源はUSBから供給する仕様の「Ellitone Multi-Synth」。驚きなのはその価格で、日本円でなんと7,930円(!)。送料のことを考えても、1万円ちょっとで手に入れることができます。気になった方は、ぜひEtsyの販売ページをチェックしてみてください。