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Axoloti Coreを積み、プログラム次第で減算シンセにもFMシンセにもなるオルゴール型の電子楽器、「Bivalvia Synthesis」
スウェーデンのデザイナー、Love Hultén氏がオリジナルの電子楽器、「Bivalvia Synthesis」を発表しています。
Love Hultén氏が自身のWebサイトで発表した「Bivalvia Synthesis」は、オルゴールのようなクラムシェル型の筐体が特徴的な電子楽器。蓋を開くと、片面には6基のエンコーダー(カラーによってはフェーダー)、もう片面には1オクターブのキーボードとオクターブ・シフト・ボタン、パッチ・シフト・スイッチが備わっています。筐体はハンドメイドの木製で、フル・レンジの15Wスピーカーやステレオ出力端子も装備。木の風合いを生かしたナチュラル・フィニッシュのほか、ピンクやイエロー、ブルーなど、複数のカラー・バリエーションが用意されています。
気になるのが電子楽器としての機能ですが、「Bivalvia Synthesis」には「Axoloti Core」という基板が搭載されています。「Axoloti Core」は、Max/Reaktorのような「Axoloti Patcher」 というDSPソフトウェアで作成したプログラムを走らせることができる、オープンソースのハードウェア。「Axoloti Core」には、オーディオ入出力やMIDI入出力、SDカード・スロットなどが備わっており、ユーザーは「Axoloti Patcher」と併用することで、単体で動く(コンピューター無しで使用できる)電子楽器を開発することができるのです。つまり「Bivalvia Synthesis」は決まった機能を持たず、「Axoloti Patcher」のプログラム次第で、減算シンセにもFMシンセにもエフェクターにもなるというわけです。
現時点ではコンセプト・モデルの「Bivalvia Synthesis」ですが、生みの親であるLove Hultén氏は、同じような木製筐体のハンドメイド・ゲーム機を限定販売しています。従って「Bivalvia Synthesis」も、評判が良ければ、限定販売される可能性もあるのではないでしょうか。Webサイトでは他にもすばらしいデザインの作品をたくさん紹介していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。