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NAMM 2018: Universal Audio、新型オーディオIF「Arrow」を発表! TB3対応、UAD機能を備えたコスパ抜群のキラーIF
来週25日10時(日本時間:26日3時)に開幕する、世界最大規模の楽器の展示会『The NAMM Show』。今年は会場が大幅に拡張され、業務用音響機器の展示会、『AES』も同時に開催される予定になっています。おそらくは出展者数/来場者数ともに、これまでで一番の『The NAMM Show』になることでしょう(今年もICONは、Web/Facebook/Twitterでレポートします!)。
そして日本時間の本日未明、Universal Audioは『The NAMM Show』開幕に先行して、新製品「Arrow(アロー)」を発表しました。Mac/Windows両対応の「Arrow」は、Thunderbolt 3接続(!)の新型オーディオ・インターフェース。リアルタイム・ワークフローを実現するUADプロセッシング機能を備えながら、市場実勢価格58,000円(税別)という意欲的な価格設定となっているのが大きな特徴です。
初代Apolloで他に先駆けてThunderboltをサポートしたUniversal Audioですが、新型MacBook Proなどで注目を集めるThunderbolt 3にもいち早く対応してきました。本日発表された「Arrow」は、最新規格Thunderbolt 3に完全対応。大容量電源を供給できるThunderbolt 3のメリットを生かし、外部電源が不要なバス・パワー仕様になっています(Thunderboltケーブルは別売)。
オーディオ・インターフェースとしては、アナログ2ch入力/4ch出力、24bit/最高192kHz対応というスペックで、背面にはTRSフォーン/XLR両対応のコンボ仕様の入力端子を2基、TRSフォーン/バランス仕様の出力端子を2基搭載。もちろん、入力端子には高品位なマイク・プリアンプ回路も備わっています。前面にはHi-Z入力対応のアナログ入力端子(こちらはTSフォーンのアンバランス仕様)を1基、ヘッドフォン出力端子を1基搭載。ヘッドフォン出力は、背面の出力とは完全に独立しているため、任意のソースをキューイングすることも可能になっています(“4ch出力”と謳われているのは、このことが理由です)。
そして何と言っても注目は、エントリー・ユーザーも手が届く価格でありながら、UADプロセッシング機能を備えている点。これにより、コンピューターに負担をかけないリアルタイム・プロセッシングが可能になります。パワー的にはApollo Twinの“SOLO”と同等で、アナログ機器の入力段での“振る舞い”も忠実に再現するUnisonテクノロジーにももちろん対応。「Marshall Plexi Classic Guitar Amp」や「UA 1176LN Compressor Legacy」といったUADプラグインも14種類(!)バンドルされています。
「Arrow」の主な特徴は以下のとおりです。
- Thunderbolt 3対応のオーディオ・インターフェース
- Mac/Windows両対応
- Thunderbolt 3のバス・パワーで動作
- アナログ2ch入力/4ch出力
- 24bit/最高192kHz対応
- 高品位なマイク・プリアンプ回路を2基搭載
- UADリアルタイム・プロセッシング機能(Apllo Twinの“SOLO”と同等)
- アナログ機器の入力段での“振る舞い”を再現するUnisonテクノロジー対応
- 14種類のUADプラグインを収録した「Realtime Analog Classics」バンドルが付属
- DAW無しでUADプラグインを使用できる「Console」ソフトウェアが付属
- デスクトップで使用できるコンパクト筐体
- 優れたコスト・パフォーマンス
今年の『The NAMM Show』の目玉となる新製品が、ショーの前に発表になってしまった感のある「Arrow」。Universal Audio、渾身の新製品といった印象です。この「Arrow」、なんと本日(2018年1月17日)、世界同時に販売が開始されるとのこと。初回入荷数は非常に少ないようなので、気になった方は早めにオーダーした方がいいかもしれません。価格はオープン・プライスで、市場実勢価格は先述のとおり58,000円(税別)となっています。なおICONでは本日、「Arrow」の開発者インタビューを掲載する予定です。そちらもぜひご一読ください!