SYNTH & MACHINE
クラウド接続に対応した次世代サンプラー、Kiviak Instruments「WoFi」が今夏デビュー…… クラシック・サンプラー・イミュレーション機能も搭載
Kiviak Instrumentsという新興メーカーが、「WoFi(ウォーファイ)」と名付けられた新型サンプラーをお披露目し、シンセ・マニアの間で注目を集めています。
フランス南東部の都市、アヴィニョンに拠点を置くKiviak Instrumentsは、ローマン・ジャンネッティ(Romain Giannetti)氏という人物が創設した新興メーカー(正式な社名は、Kiviak Technologies)。クラウド・プラットフォームの設計/管理と電子楽器の開発、2つの事業を柱とするスタートアップで、クラウド・プラットフォームの設計/管理に関しては既に多くの実績のある会社のようです。
そんなKiviak Instrumentsが、同社初の電子楽器として開発しているのが、「WoFi」というキーボード型サンプラー。2オクターブのキーボードと16ステップのシーケンサーを搭載し、サンプリングした音を即座に発音できる、プレイアビリティに優れたサンプラーです。ライン入力だけでなくマイクも備え、サンプルを色付けできるクラシック・サンプラー・イミュレーション機能、12dB/Octおよび24dB/Octのローパス・フィルター、スライダー操作のADSRエンベロープ(“ENVELOPPE”)、3種類の波形を切り替えられるLFOなど、マングル・ファンクションも充実。右上の“TEXTURER”とプリントされたセクションには、グラニュラー・プロセッサーが搭載されているようで、“chaos”、“density”、“size”、“depth”、“mono/stereo”といったパラメーターが用意されています。
そしてこの「WoFi」、Wi-Fi/インターネット接続機能を搭載しているのも大きな特徴で、作成した音色は“mywo.fi”というクラウド・プラットフォーム経由で共有できるもよう。このあたりはさすが、クラウド・プラットフォームを専門とするメーカーという印象です。
その開発には、Tööröで知られるFred’s Labのフレデリック・メスリン(Frédéric Meslin)氏も関わっているという「WoFi」。現時点で発売日は未定ですが、今年8月に開催される『Insane Festival』というイベントで実機が披露されるとのこと。YouTubeチャンネル『SequencerTalk』に、開発者のインタビューと試作機のデモンストレーションがアップされていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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