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デスクトップ型のデジアナ・ハイブリッド・シンセ、Fred’s Lab「Töörö」が間もなくデビュー
昨年、クラウドファンディングが実施されたデジタル・ポリ・シンセ、Buzzzy!で注目を集めたドイツの電子楽器デザイナー、フレデリック・メスリン(Frédéric Meslin)氏。先ごろオンラインで開催されたシンセ・イベント『SynthFest France 2020』(2020年5月22〜24日)に合わせて、新製品「Töörö(トーロ)」をアナウンスしました。
メスリン氏の工房、Fred’s Labブランドで発売予定の「Töörö」は、アナログ/デジタル・ハイブリッド回路のデスクトップ型シンセサイザー。最大同時発音数は6音、4パート・マルチティンバー仕様で、MIDI入出力とUSB端子を備えるほか、アルペジエーターも内蔵しています。音源となるのは、2基の12bitウェーブテーブル・オシレーターで、ユーザー波形のロードにも対応。後段の12dB/Oct仕様のフィルターには、FL A847オプトカプラを使用したアナログ回路が採用され、最後段には12bitデジタル・マルチ・エフェクトも搭載しています。Webサイトでは、“Characterful analog”と大きく謳われており、個性の強さが「Töörö」の一番の特徴のよう。他とは一味違うキャラクターのシンセを探している人は、要注目の新製品と言えるかもしれません。
「Töörö」の主な特徴は、以下のとおりです(まだ開発段階なので、今後変わる可能性もあるとのことです)。
- アナログとデジタルを融合したハイブリッド回路のデスクトップ型シンセサイザー
- 6ボイス/4パート・マルチティンバー仕様
- 2基の12bitデジタル・ウェーブテーブル・オシレーター。ウェーブテーブル・モーフィングに対応、ユーザー波形のロードも可能
- 2基のオシレーターとは別に、フェイズ・モジュレーション用のサイン・オシレーターを搭載。リニア・スルー・ゼロ・モジュレーション仕様
- 2基のオシレーターを自動でシンクさせるオート・シンク機能。ハードシンクにも対応
- FL A847オプトカプラを使った12dB/Oct仕様のアナログ・ローパス・フィルター。セルフ・オシレーション/サチュレーションにも対応
- Fred’s Labオリジナルのシェイパー/フィルター・アルゴリズムを搭載
- ホワイト・ノイズ・ジェネレーター
- 2基のADSRエンベロープ・ジェネレーター。ホールド・ステージも備え、マルチ・トリガーにも対応
- 多彩な波形を選択できる2基の高機能LFO。それぞれ専用のADエンベロープ・ジェネレーターを装備
- ボリューム/パンをコントロールできるデジタル制御のVCA
- ステレオ・ピンポン・ディレイとコーラス/フランジャーを備えた12bitデジタル・マルチ・エフェクト
- 100種類のプリセット/10種類のマルチ設定を保存可能
- ステレオ・メイン出力(ライン・レベル/フォーン端子)と4系統のボイス出力(楽器レベル/ステレオ・ミニ端子)
- MIDI入力、MIDI出力(スルー兼用)、USB端子(USB MIDIおよび電源供給用)
- アルミニウム製の筐体/高品質なラバー・フットを装備
- 横幅170mm×奥行き120mm×高さ45mm/重量750g
「Töörö」の価格は319ユーロで、間もなくKickstarterで予約販売を行うとのこと。さらなる詳細は、Fred’s LabのWebサイトをご覧ください。