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SYNTH & MACHINE

ローランド、新感覚“マクロ・シンセサイザー”「SH-4d」を発表…… 11種類のモデルを搭載、ディープな音づくりを実現する次世代シンセ

ローランド・シンセの名跡、“SH”を冠したニュー・カマーが間もなく発売になります。ローランドが本日発表した「SH-4d(エスエイチ・フォーディー)」は、4パートのシンセ音源、専用のリズム音源、強力なステップ・シーケンサーを統合した、デスクトップ・スタイルの新型シンセサイザー。最大の特徴は、アナログ・モデリング、FM、ウェーブテーブル、コード、PCM、ドローイング(!)など、11種類の『オシレーター・モデル』(音源)を搭載している点で、後段のフィルター/エフェクト・セクションと合わせ、これまでになくディープな音づくりを可能にしています。もちろん、4パートそれぞれに異なる『オシレーター・モデル』をアサインすることができ、リズム音源/シーケンサー/ボタン・キーボードも内蔵しているため、これ1台でトラックメイクが完結。USB Type-C接続のオーディオ・インターフェース機能や、予期しないフレーズを生み出す『VISUAL ARPEGGIO』といったユニークな機能も備え、マシン・ライブ・パフォーマーからDAWメインのクリエイターに至るまで、幅広い層から人気を集めそうなマシンに仕上げられています。

Roland - Synthesizer SH-4d

ローランド「SH-4d」

1970年代の名機、SH-1やSH-2の流れを汲んだ無骨なデザインの「SH-4d」は、横幅360mm×奥行き195mm×高さ66mm/1,780gと軽量・コンパクトで、MC-202とほぼ同じ大きさのサイズ感になっています。電源は、USB端子(Type-C端子)から供給される仕様で(消費電力:500mA)、アルカリ乾電池/ニッケル水素電池4本でも使用することが可能(連続使用時間は、アルカリ乾電池で約4時間、ニッケル水素電池で約5時間)。背面には、ステレオ・オーディオ出力(標準フォーン)、ヘッドフォン出力(標準フォーン)、ステレオ・ミックス入力(ステレオ・ミニ)、クロック入力(ミニ)、MIDI入出力(DIN)といった端子類が備わっています(本体にはミックス出力しか備わっていませんが、USBオーディオ・インターフェース機能を使用すれば、パートごとのパラ出力も可能になります)。

核となる音源部は、4パートのシンセ音源と専用のリズム音源という構成で、エフェクトはシンセ音源ごと(リズム音源はインストごと)のEQとマルチ・エフェクト(93種類)のほか、コーラス(5種類)、ディレイ(5種類)、リバーブ(9種類)、マスター・エフェクト(93種類)、マスター・コンプレッサー、マスターEQとかなり充実しています。シンセ音源は先述のとおり、11種類の『オシレーター・モデル』の中からサウンド・ソースを選択できるというのが大きな特徴。そのコンセプトは、Mutable Instrumentsの名作モジュール Braids/Plaitsに似ており、“マクロ・シンセサイザー”とも言える仕様になっています。用意されている『オシレーター・モデル』は以下のとおりで、製品名と同じ『SH-4d』がメインのアナログ・モデリング音源、『SH-3D』はそのバリエーション・モデルとなります。

Roland - Synthesizer SH-4d

パネル左側のオシレーター・セクション。4本のスライダーによって主要パラメーターを直感的に操作することが可能

Roland - Synthesizer SH-4d

オシレーター・モデル『SH-4d』の画面。4種類の波形を自在にブレンドできる

Roland - Synthesizer SH-4d

オシレーター・モデル『DRAWING』の画面。一波長の波形を2つのつまみで自由に描くことが可能

オシレーター・セクションの後段に備わったフィルター・セクションは、ローパス/バンドパス/ハイパスを選択できるマルチ・モード仕様で、入力段に連続可変のハイパス・フィルター、専用のADSRエンベロープ、キー・フォローを備えたローランド伝統の構成。フィルターのアルゴリズムは、前段の『オシレーター・モデル』に関わらず共通ですが、“DRIVE”つまみによって特性を変化させられるようになっているのがポイントです。“DRIVE”は、フィルター後段のオーバードライブ/ディストーション機能ではなく、フィルター内部で作用するパラメーターで、この設定によって音色は大きく変化。クリーミーなサウンドから、TB-303的なサウンドに至るまで、さまざまな音色をを作り出すことができます。

Roland - Synthesizer SH-4d

パネル右側のフィルター・セクション。ローランド伝統の構成で、右下の“DRIVE”つまみによって特性を変化させることが可能

シンセサイザー・メインの「SH-4d」ですが、内蔵のステップ・シーケンサーもかなり強力。最大ステップ数は64/最大パターン数は128で、本体下部には約2オクターブのキーボード・ボタンを備え、ステップ/リアルタイム/TR-REC(リズム・パート)の各入力方式に対応しています。打ち込んだ後にベロシティーやゲート長といったパラメーターを細かく編集することもでき、プロバビリティやサブ・ステップを設定することも可能。もちろん、つまみの動きを記録するモーション・シーケンス機能も搭載、ステップごとに最大4種類のパラメーターの値を記録することができます。また、5種類のモードを選択できるアルペジエーターも搭載しています。

Roland - Synthesizer SH-4d

モーション・シーケンスにも対応したステップ・シーケンサーやアルペジエーターなども搭載

そして「SH-4d」のユニークな機能と言えるのが、『D-MOTION』と『VISUAL ARPEGGIO』。『D-MOTION』は、本体の傾きでパラメーターをコントロールできる機能で、コントロール・チェンジやアフタータッチ、ピッチ・ベンドといったパラメーターをX/Y軸にアサインすることが可能。昔の『D-BEAM』を思い起こさせるパフォーマンス向けの機能です。もう一つの『VISUAL ARPEGGIO』は、ゲーム感覚でフレーズ/モジュレーションを生成できる大変ユニークな機能。“BOUNCE”、“BUBBLE”、“SKETCH”、“PONG”、“ORBIT”という5種類のモードが用意されており、例えば“PONG”では伝統的な卓球ゲームをプレイしてフレーズ/モジュレーションを生成することができます。

Roland - Synthesizer SH-4d

本体の傾きでパラメーターをコントロールできるユニークな機能、『D-MOTION』も搭載

11種類の『オシレーター・モデル』と強力なデジタル・フィルターによって、これまでになくディープな音づくりを実現した新世代シンセサイザー、「SH-4d」。『オシレーター・モデル』のパラメーター用に用意された4本のスライダーが大変使いやすく、視認性に優れたディスプレイと合わせ、直感的なサウンドメイクを可能にしています。中でも注目は、『WAVETABLE』と『CHORD』で、“スライダーで直感的に音づくりができるウェーブテーブル音源”というのは意外と無かったのではないでしょうか。コード音源の『CHORD』も、スライダーでコードの種類/ボイシングを操作できるというのが斬新。これだけの音源が4パート(+リズム・パート)入っていて、実売77,000円というのは非常にコスト・パフォーマンスに優れているという印象です(1パートあたり2万円以下で、オーディオ・インターフェースまで付いています)。国内では3月10日に発売されるという「SH-4d」。さらなる詳細は、ローランドのWebサイトをご覧ください。

Roland - Synthesizer SH-4d

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