SYNTH & MACHINE
コルグ、新世代ミュージック・ワークステーション「NAUTILUS」を発表…… 異なる9種類のサウンド・エンジンを搭載
コルグが大型の新製品、「NAUTILUS(ノーチラス)」を発表。ミュージック・ワークステーションの次世代モデルが間もなく発売になります。
“史上最強にして、唯一無二のミュージック・ワークステーション”を標榜する「NAUTILUS」は、最大16ティンバーのマルチ音源、高品位なエフェクト、シーケンサー/レコーダーといった機能を統合した新型ミュージック・ワークステーション。音楽制作に必要な機能をひととおり備えた、伝統のミュージック・ワークステーションの最新モデルになります。61鍵モデルの「NAUTILUS 61」、73鍵モデルの「NAUTILUS 73」、88鍵モデルの「NAUTILUS 88」の3製品がラインナップされ、61鍵モデルと73鍵モデルはナチュラル・タッチ・セミ・ウエイテッド鍵盤、88鍵モデルは『RH3(リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3)』鍵盤を搭載。88鍵モデルには、高い質感の木製側板が備わっています。
ミュージック・ワークステーションの心臓部となるのが音源ですが、「NAUTILUS」は異なるタイプのサウンド・エンジンを9種類(!)搭載。具体的には、アコースティック・ピアノ専用音源『SGX-2』、エレクトリック・ピアノ専用音源『EP-1』、PCM音源『HD-1』、アナログ・モデリング音源『AL-1』、トーンホイール・オルガン専用音源『CX-3』、物理モデリング音源『STR-1』 、VPM(FM)音源『MOD-7』、名機Polysixを再現した『PolysixEM』、名機MS-20を再現した『MS-20EX』という9種類のサウンド・エンジンを備え、ありとあらゆる音色を1台でカバーできる仕様になっています。これだけのサウンド・エンジンを搭載しているということは、当然プログラムの数も膨大になりますが、コルグは今回新たに“3つのテーマ”に沿ってプログラム・リストを再構築。すべてのプログラムは、個性的な音色を集めた『ユニーク』、最新の音楽にマッチする音色を集めた『カレント』、標準的な音色を集めた『スタンダード』という3つのテーマに分類され、従来よりも早くイメージする音色を探し出せるようになっています。
9種類のサウンド・エンジンに加えて、「NAUTILUS」の大きな特徴と言えるのが、徹底的に操作性が追求されたユーザー・インターフェース。中でも今回の目玉が『ダイナミックス・ノブ』と『RTノブ』という2種類のノブで、『ダイナミックス・ノブ』では鍵盤の打鍵の強弱による音量/音色の変化、『RTノブ』ではプログラム/コンビネーションの各種パラメーターを、ハンズオンで操作することが可能。『RTノブ』ではフィルター・カットオフといった音色変化のパラメーターだけでなく、アルペジエーターやドラム・トラックのゲート・タイム、さらにはスネアのタイプなども操作することが可能になっています。
製品名の由来となった潜水艦やオウムガイから着想を得たという、ユニークな筐体デザインも印象的な「NAUTILUS」。ショップでの販売は2020年11月下旬開始予定で、メーカー希望小売価格は「NAUTILUS 61」が220,000円、「NAUTILUS 73」が260,000円、「NAUTILUS 88」が300,000円となっています(すべて税別)。さらなる詳細は、コルグのWebサイトをご覧ください。