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IK Multimedia、新世代ギター・サウンド・シミュレーター「AmpliTube 5」を発表…… ロボットを使って膨大なIRデータを採集、かつてないほどリアルなサウンドに
IK Multimediaが大型の新製品、「AmpliTube 5(アンプリチューブ・ファイブ)」をアナウンスしました。
「AmpliTube 5」は、ギター・サウンド・シミュレーターの定番、AmpliTubeの次世代バージョン。本バージョンから、最先端の畳み込み演算技術『VIR(Volumetric Impulse Response)』が導入され、モデリングの精度/サウンドのリアリティが大幅に向上しているのが特徴です。「AmpliTube 5」ではこの『VIR』を用いて、スピーカーごとに600箇所(2基のスピーカーを搭載したキャビネットでは1,200箇所、4基のスピーカーを搭載したキャビネットでは2,400箇所)でインパルス・レスポンスを採集したとのことで、製品全体では14万3,000箇所(!)でインパルス・レスポンスの採集を行ったとのこと。気が遠くなりそうな採集ポイントの数ですが、IK Multimediaは『VIR』のインパルス・レスポンスを採集するにあたって、マイクの位置や角度を少しづつずらしながら特定のグリッドに配置する“IR自動採集ロボット”を開発。その自動採集の様子は、YouTubeにアップされたビデオで確認することができます(膨大なインパルス・レスポンス・データが収録されている「AmpliTube 5」ですが、今回から外部インパルス・レスポンス・データの読み込みにも対応しました)。
もちろん、新開発のギア・モデルも収録されており、ストンプは2種類、アンプは5種類、キャビネットは1種類追加。Tech 21 SansAmpをモデリングした『AmpLess』、交換ダイオードのMXR Distortion+をモデリングした『VariDiode+』、PRS Archon 50をモデリングした『SilverPlate 50』、Friedman Pink Taco PT-20をモデリングした『MiniPlex 20』などなど、興味をそそられるギア・モデルが多数追加されています。その他、T-RackS 5譲りの19種類のラック・エフェクトや2種類のルーム・モデルも追加され、既存の100種類のキャビネットも『VIR』によってアップデートされているとのこと。結果、「AmpliTube 5」に収録されているギア・モデルの総数は、実に400種類以上に及びます。
ユーザー・インターフェースが完全に再設計され、操作性が大幅に向上しているのも「AmpliTube 5」の大きな特徴です。ギア・モデルは、右側のブラウザからドラッグ&ドロップするだけでスタンバイでき、シグナル・チェーンもドラッグ操作で簡単に変更することが可能。最大57種類のギア・モデルを同時に使用することが可能で、シグナル・チェーンも単純なシリアル接続だけでなく、特定のギア・モデルだけパラレル接続にしたりと自由に組むことができます。新しいミキサー画面も用意され、スタンドアローン版で利用できる8トラックDAW機能の操作性も向上。ウィンドウを自由にリサイズできるようになったのもポイントです。
音質/機能/操作性のすべてにおいて、大きな進化を遂げた新世代ギター・サウンド・シミュレーター「AmpliTube 5」。スタンダード版の「AmpliTube 5」、最上位版の「AmpliTube 5 MAX」、ライト版の「AmpliTube 5 SE」、無料版の「AmpliTube CE」という4つのグレードがラインナップされ、年内に販売が開始される予定とのこと。BeatCloudでの販売価格は、「AmpliTube 5」が23,990円、「AmpliTube 5 MAX」が47,990円、「AmpliTube 5 SE」が11,990円となっています。また、99.99ユーロ以上のIK Multimedia製品の登録ユーザーが購入できるクロスグレード版もあり、こちらの価格は「AmpliTube 5 Crossgrade」が17,990円、「AmpliTube 5 MAX Crossgrade」が35,990円となっています(以上、価格はすべてイントロ・プライス)。さらなる詳細は、IK MultimediaのWebサイトをご覧ください。