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Moog Music、貴重な「Moog 16 Channel Vocoder」の復刻を発表…… 北米での販売価格は4,999ドル
Moog Musicが、1978年に発売された「Moog 16 Channel Vocoder」の復刻を発表。貴重なMoog製ボコーダーが、新品で入手できるようになります。
1920年代から30年代にかけて、アメリカ・ベル研究所の技術者によって、人間の声を複数の要素に分解・電気的に再合成する“通信技術”として発明されたボコーダー。第二次世界大戦中は、傍受から通信を保護するための暗号化技術として重用されたボコーダーですが、ボブ・モーグ博士をはじめとする技術者/楽器メーカーはこの技術を応用することで、人間の声を加工するための新しい電子楽器を開発。その中のひとつが今回再生産が発表された「Moog 16 Channel Vocoder」で、ジョルジオ・モロダー『E=MC²』など多くの名曲で使用されました。
今回発売される「Moog 16 Channel Vocoder」は、基本的にはオリジナルの完全復刻ではあるものの、接続端子は新しいコンポーネントに換装され、電源ユニットも最新のものが使用されているとのこと。ノースカロライナ州アッシュビルのMoog Musicの工場で、1台1台手作業で生産されるとのことです。
「Moog 16 Channel Vocoder」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 1978年に発売された「Moog 16 Channel Vocoder」を完全復刻
- 50〜5,080Hzを16の周波数帯域に分割する16バンド・ボコーダー
- 5,080Hz以上の周波数帯域を出力し、人間の声の明瞭度を向上させる『DIRECT』モード
- 意図的に音声特性を維持できる『Sample/Hold』スイッチ。フット・スイッチでコントロール可能
- 他のアナログ機器と接続したり、内部でクロス・パッチが行えるパッチ機能
- 音声を微調整できる『Hiss』『Buzz』『Balance』コントロール
- 接続端子や電源ユニットには最新のコンポーネントを使用
- ノースカロライナ州アッシュビルのMoog Musicの工場で、1台1台手作業で生産
「Moog 16 Channel Vocoder」の予約受付は既に開始されており、北米での販売価格は4,999ドルとなっています。さらなる詳細は、Moog MusicのWebサイトをご覧ください。