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Make Noise、実験的電子楽器「Strega」を発表…… NINのアレッサンドロ・コルティーニと共同開発
Make Noiseが新製品、「Strega(ストレガ)」を正式に発表しました。

Make Noise「Strega」
Nine Inch Nailsでの活動でも知られるアレッサンドロ・コルティーニ(Alessandro Cortini)が、自身のInstagramで公開していた謎の電子楽器の正体が遂に明らかになりました。Make Noiseが日本時間本日(2021年1月29日)未明に発表した「Strega」は、同社とアレッサンドロ・コルティーニがコラボレーションで開発した新しい電子楽器。人気の0-COAST/0-CTRLと同じフォームファクターが採用され、スタンドアローンはもちろんのこと、モジュラーシンセと組み合わせても使用することができます。
発表時点ではマニュアルが公開されておらず、その機能や内部構成については不明な点が多い「Strega」ですが、約13分の公式ビデオを見る限り、かなりエクスペリメンタルな電子楽器という印象を受けます。Make Noiseは「Strega」について、“オーディオ錬金術の実験(Audio Alchemical Experiment)”と謳い、それは“目に見えるものと見えないもの 〜 サインと魔法 〜 音の錬金術の体現である”と紹介。そのコンセプトやサウンドは、アレッサンドロ・コルティーニが2010年にThe Harvestman(現・Industial Music Electronics)と共同で製作した電子楽器、“SuONOIO”を想起させます。
ブラック&ゴールドのパネルは、左1/3がサウンド・ソース、右2/3がフィルター/モジュレーターというレイアウトになっており、中央の『Time』と記されたパラメーターが「Strega」サウンド(パフォーマンス)の肝になっているもよう(Make Noiseによれば、“時間に流した音を、フィルターを通して減衰させて、結果を聴きましょう”とのこと)。そして「Strega」の大きなフィーチャーと言えるのが、合計11基備わった金属製のタッチ・プレート(Touch Bridge/Touch Gateway)で、Landscape AllFreshのように指で触れることで、モジュレーション・ルーティングをリアルタイムに制御することが可能になっています。

“時間”をコントロールするパラメーター『Time』
「Strega」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 7種類のソース/13系統のディスティネーションを自由にパッチ
- 一時的なモジュレーション・ルーティングのための『Touch Bridge』および『Touch Gateway』
- Eurorackモジュラーシンセと互換
- 外部信号をミックス/処理するための入力
- パッチ・ケーブル/出力ケーブル/ACアダプターが同梱
- ヘッドフォン/ライン・レベル出力およびモジュラー・レベルの出力
- 小型で頑丈なスチール製筐体
- 0-COAST/0-CTRLと同一のフォームファクター
「Strega」の出荷は2021年2月後半に開始され、北米での販売価格は599ドルとなっています。さらなる詳細は、Make NoiseのWebサイトをご覧ください。