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サンプリング・ドラム・マシンの名機、SP-1200を現代風に蘇らせた「SP 2400」の予約受付が開始…… ローファイとハイファイ、2種類のエンジンを搭載
Isla Instrumentsが、新製品「SP 2400」の予約受付を開始しています。
今年3月に発表された「SP 2400」は、名機 E-mu SP-1200のコンセプトを受け継ぎ、現代風に蘇らせたサンプリング・ドラム・マシン。開発元のIsla Instrumentsは、スタンドアローン・コード・ジェネレーター/アルペジエーターのKordbotで注目を集めたアメリカのメーカーで、創業者のブラッド・ホーランド(Brad Holland)氏は、長年ドラム・マシンを改造してきたサーキット・ベンダーの間では名が知られたクリエイター。従って今回のプロジェクトには相当気合いが入っているようで、プレス・リリースでは「SP 2400は、情熱的なプロジェクトに他なりません。私たちは才能ある技術者と尊敬されているアーティストとともに、“未来の名機”となるものを開発しました」とコメントしています。
「SP 2400」は、オリジナルSP-1200同様、8ch仕様のサンプリング・ドラム・マシンで、12bit/26.04kHzの『Lo-Fiエンジン』と24bit/48kHzの『Hi-Fiエンジン』、異なる2種類のサウンド・エンジンを搭載。“SP-1200サウンド”を再現するローファイなエンジンと、色付けのない高音質なエンジンを、素材に合わせて使い分けることが可能になっています。加えてチャンネルごとに備わったハイパス/ローパス・フィルターによって、出力段で低域/高域をそぎ落とすことも可能。メインの出力をそのままサンプリング/オーバーダブできる機能や、ローランド RC-505のような感覚でループ再生/サンプリングできる『ルーパー・モード』、サンプルのトランジェントを自動検知してスライスする機能なども備えています。
メインの出力はステレオ仕様で、チャンネルごとにパンを設定することも可能。もちろんパラ・アウトも装備し、各チャンネルで扱うことができるのは基本モノのサンプルになりますが、7〜8chをリンクすることでステレオ・サンプルも扱える仕様になっています。入力にはマイク・プリアンプが備わっているので、マイクを直接繋いでサンプリングすることも可能。サンプル・メモリーはSDカードで、USBメモリーやPC用キーボード、コントローラーなどを接続できるUSB端子も装備しています。
Webサイトではベータ・テスターも紹介されており、QUESTLOVEやILLMIND、KENNY DOPEといった錚々たる面々が名前を連ねる「SP 2400」。気になる価格は949ドルで、最初のロットの出荷は今年12月〜来年1月を予定しているとのことです。さらなる詳細は、Isla InstrumentsのWebサイトをご覧ください。