WORLD SYNTHESIZER
WORLD SYNTHESIZER #25:Detroit Underground、ビデオ生成機能を備えたディスプレイ・モジュールを発売
Detroit UndergroundがRazmasynthとコラボレーション。新作モジュール「DU-NTSC」を発売しました。
音楽レーベルでありながらオリジナルのEurorackモジュールを発売するなど、多角的に活動を行なっているDetroit Underground。これまでもMeng Qiと共同で開発したDU-KRPLSなど、いくつかのコラボレーション・モジュールを発売してきましたが、今回タッグを組んだのはビデオ・ディスプレイ・モジュール、Telewizorで知られるRazmasynth。共同開発の新作モジュール、「DU-NTSC」をリリースしました。
リチャード・ディヴァインのSNSで初めてお披露目された「DU-NTSC」は、Telewizorのようなビデオ・ディスプレイ・モジュールで、3.5インチ/480×272ピクセルの液晶ディスプレイを搭載。入力信号はNTSCとPALの両方をサポートし、700kHz〜228Hzという幅広い周波数に対応したオシロスコープ機能も備えています。これだけだったら単なるビデオ・ディスプレイ・モジュールという感じですが、「DU-NTSC」ならではの特徴と言えるのが、16種類以上のビデオ・パターンを生成するジェネレーター機能を備えている点。デフォルト・パターンは、Detroit Undergroundらしいユニークなものばかりで、パターンを変化させるCV入力やパターンをリセットするGate入力、パターンの色を反転させる“Chaos”ボタンなども用意されています。もちろん、コンポジットのビデオ出力端子も備えているので、生成されたパターンを外部ディスプレイに出力することも可能。また、「DU-NTSC」のコアはArduino Nanoなので、ハックして自作のパターンを搭載することもできるようです。
「DU-NTSC」は先日、20台限定でBandcampで販売されましたが、すぐに完売してしまったもよう。しかしRazmasynthのオンライン・ストアではDIYキットとして引き続き販売されており、こちらはまだ最初のバッチが残っているようです(価格は、送料込みで98ユーロ)。