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Musikmesse 2018: 真空管シンセ「CHRT synthesizer」が登場! アタッシュケースやラック筐体など好みのケースに収納可能

11日に開幕したヨーロッパ最大規模の楽器の展示会、『Musikmesse 2018』。今年もたくさんの新製品が発表されていますが、シンセサイザー・エリアで特に注目を集めていたのが「CHRT synthesizer」という製品です。

CHRT synthesizer

チェコ在住のPetr Venkrbec氏が開発した「CHRT synthesizer」は、真空管回路を採用したアナログ・シンセサイザー。1×オシレーター、1×オーバードライブ、1×レゾネーター、1×フィルター、1×VCAという回路構成で、そのすべてのステージで真空管を使用。MIDI入力も備え、オシレーターとVCAをデジタル・コントロールすることが可能になっています。

CHRT synthesizer

真空管回路のシンセサイザーは、既にMetasonixなどが開発しており決して珍しいものではありませんが、「CHRT synthesizer」が興味深いのは、いわゆる電子音ではなく、アコースティック楽器のような“生々しい音”を目標に開発されている点。開発者のPetr Venkrbec氏いわく、”オシレーターで生成した音を、後段のオーバードライブやレゾネーターで共鳴させて音色を作っている”とのことで、物理モデリングに近い発想のアナログ・シンセサイザーと言えそうです。

CHRT synthesizer

開発者のPetr Venkrbec氏

そしてこの「CHRT synthesizer」、決まったケースが存在せず、アタッシュケースやラックマウント筐体など、好みのケースに収納できるのも大きな特徴。別途料金はかかりますが、購入時にリクエストすれば、好みのケースに収納してくれるとのことです。気になる価格は、完成品が800ユーロ、DIYキットが400ユーロで、好みのケースに収納する場合はさらに数百ユーロが必要。それでもかなり安価という印象です。気になる方は「CHRT synthesizer」のWebサイトをチェックしてみてください(デモ・サウンドも聴くことができます)。

CHRT synthesizer

ラックマウント仕様の「CHRT synthesizer」

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