SYNTH & MACHINE
teenage engineering、待望のEPシリーズ第二弾「EP-1320 medieval」を発表…… RPGのような音楽をプレイできる“中世ヨーロッパ・ビート・マシン”が登場
teenage engineeringが、またまたおもしろい電子楽器を開発しました。RPGのテーマ曲のような音楽を即興でプレイできる、“中世ヨーロッパ・ビート・マシン”、「EP-1320 medieval(メディーバル)」の登場です。
昨年11月に発売され、世界的な大ヒットを記録したビート・サンプラー、EP-133 K.O.II。その機能とフォームファクターを受け継いだEPシリーズの第二弾となる製品が登場しました。間もなく販売が開始される「EP-1320 medieval」は、“中世ヨーロッパ”をテーマに開発された、斬新なコンセプトのビート・マシン。中世ヨーロッパやファンタジー系RPGを想起させるサウンドが220種類、96MBの内蔵ROMに収録され、その中には街の喧騒、動物の鳴き声、語り部の声といったSE的なサンプルも多数含まれています。
EPシリーズの第二弾を待ち望んで人は多いと思いますが、それがシンセサイザーやベース・マシンではなく、“中世ヨーロッパ・ビート・マシン”だとは、きっと誰にも予想できなかったのではないでしょうか。しかしteenage engineeringの担当者によれば、エレクトロニック・ミュージックのクリエイターの間では何年も前から中世ヨーロッパのサウンドに注目が集まっており、中世ヨーロッパをモチーフにした楽曲/クラブ・トラックも増えてるとのこと。「EP-1320 medieval」には、いかにもRPGのテーマのような曲、無印良品で流れていそうなフォルクローレ風の曲、剣と剣がぶつかり合うSEが入ったテクノ風の曲など、計9曲のデモ・ソングが収録されており、それらを聴けば“中世ヨーロッパ・サウンド”の魅力が十分理解できます。
「EP-1320 medieval」は、中世ヨーロッパ風のサンプルが多数収録された“ROMプラー”であると同時に、ユーザー・サンプルの録音/再生にも対応した高機能サンプラーでもあります。機能はEP-133 K.O.IIとほぼ同一で(RAM容量は半分の32MB)、内蔵ROMのサンプルとユーザー・サンプルはもちろん同時に扱うことが可能。自由に機能をアサインできるフェーダーやEP-133 K.O.IIには無いアルペジエーターも搭載し、7種類のエフェクトの中には“パンチイン・ポーカス”と名付けられたユニークなアルゴリズムも含まれています。
RPGのアイテムを彷彿とさせるデザインの専用バッグ、「EP medieval quilted armour bag」もオプションで用意される「EP-1320 medieval」。“中世ヨーロッパ”というこれまでにないコンセプトを持った電子楽器だと思いますので、ピンときた方はぜひチェックしてみてください。